【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

47話 ページ50

私は空き教室に飛び込み、膝を抱えて座り込んだ。
どうしてここまで動揺しているのか、自分でもよく分からなかった。

物に対する執着は薄い方だし、こんなに激しい感情を自分が持っているなんてしらなかった。

私が理科のテストで満点を取ろうと、バスケの試合でエースになろうと、どうしようもない。
髪型に気をつけても、意味なんてない。
彼女は幼馴染という肩書きをもっていて、私よりもずっと可愛らしい。

私は髪の毛を掴んだ。
……滑稽だ。浮かれていた自分が。
切ってしまおうか、こんな髪の毛。

熱い涙が頬を伝う。

教師と生徒の恋愛なんて、不可能なのだ。
努力で超えられるような壁じゃない。

「……馬鹿か、私は」

自分があまりにも稚拙で、非論理的な感情にとらわれているのはわかっているが、どうしてもそこから抜け出せない。
稚拙で、非論理的で、醜い。

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