【名前変換オリジナル】先生こーりゃくっ！！

18話 ページ20

必死に黒板を写していると、ついに理科室には私と先生だけになった。
…ちなみに心愛は結城となかよさそーに出て行った。リア充勝手にしろ！！
そして理科室にはシャーペンの音だけが響く。
先生は立ったままこっちを見ている。無言で。

帰りたい！！

「…朝は悪かった」

唐突に謝られて驚く。
顔を上げると、先生は私の目をじっと見つめていた。
…。なんだこのイケメン。

「別に、大丈夫ですよ」
「痛いだろ」
「いや大丈夫です」

傍まで来た先生は私を見下ろした。

「…？」

まったく感情の読めない顔に内心首をかしげていると、
先生は親指で思いっきり私の腹を押した。

「…った！！何するんですかっ！！」
「やっぱり痛いんじゃん」

そういう問題じゃない！！

「女子にこういうことするの良くない！！」
「は？女子？…ああ。お前女子か」

こうかは ばつぐんだ！！

「先生…」
「ごめん。忘れとった」

さらりと追い打ちをかけてくる先生にため息をついた。

「朝は私がちゃんと寝てこなかったのが悪いです。すみません」
「うん。俺も怒りすぎた」

ちょっと笑った先生につられて笑った。

「…でも、ほんとにちゃんと寝てくれ」

真剣な顔に戻った先生が言った。

「…先生は、」

どうしてそんなに寝ることにこだわるんですか？
今も異常に厳しい目で私を見ている。
なぜ？

「どうした？」
「…なんもないです。これからはちゃんと寝てきます」
「……絶対だな？」
「はい」

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