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31話 ページ34

「すっごく美味しかったです」

私はふうっとため息をついた。
満足だ。

「それは結構。俺は風呂に入ってくるから、大人しくしてろよ」
「はぁい」

特にすることは無かったので、ソファに横になった。
……いつの間にか、眠りに落ちていたようだ。

身体を少し揺すられて、目を覚ます。

「こんなところで寝るな。風邪をひくぞ」
「……はい。……あ、先生、いい匂いがする。……あれ、でも私も同じ匂いですか?嬉しいな」

にこにこと先生をみつめると、デコピンをくらった。

「いてっ!」
「……お前はオムライスの匂いだ。俺はオムライスの匂いは落としてきたからシャンプーの匂いしかしない」

ほんとうにつれない男だ。
むっと口を尖らせる。

「ほら、お前はもう寝る時間だ。ベッドは俺のを使えばいい。ついてこい」
「……先生は、どこで寝るんですか」
「ソファでいい」

私は先生を見上げてにやっと笑った。

「一緒に寝ますか」

先生はふっと笑って私の肩をソファに押し付ける。
思わず身体が硬直する。
正直先生が誘いに乗ると思わなかった。

耳に触れられ、私は肩をすくめる。

「A」

少しだけ掠れた、でも艶やかな低音に囁かれ、私は身を捩った。

「……はい」
「あんまり男を甘く見るな。危ないからな」

先生は私の首に手を当てる。
温かい手だ。
不意にぐっと力を入れられ、首が締まる。

「……っ!」

声が出ない。
手を引き剥がそうとしても不可能。
苦しい。

「……俺がお前を好き勝手した後、こうして首を絞めて殺すかもしれない」

先生は手を離した。
私は激しく咳き込む。

「わかったか?女の力ではなかなか男に勝つのは難しい。だから軽はずみなことはするな」
「でも先生」

先生と、視線が絡み合う。

「先生になら、別に好き勝手されても殺されてもいい」

おでこにチョップをくらった。

「いったぁ!」
「阿呆」

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紫苑(プロフ) - うちの先生に地味に似ててめっちゃドキドキする、、! (2019年10月12日 0時) (レス) id: 97657b2818 (このIDを非表示/違反報告)
ひまわり - 続きを楽しみにしています! (2019年9月29日 20時) (レス) id: 53e0d56435 (このIDを非表示/違反報告)
みかづき(プロフ) - すごい面白いです…!更新楽しみに待ってます! (2019年4月21日 21時) (レス) id: 46965b36a8 (このIDを非表示/違反報告)
rena(プロフ) - 忙しいとは思いますが更新楽しみに待ってます (2019年1月11日 14時) (レス) id: f6179e8ebe (このIDを非表示/違反報告)
eightwest1112(プロフ) - 続き気になります!更新期待してます(><) (2018年5月26日 10時) (レス) id: d4fd760440 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:タケノン | 作者ホームページ:http  
作成日時:2015年9月27日 14時

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