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YOU
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渡「A何してんの」
『あっ…いや、ゴミ片付けてて』
渡「手に持ってんの、ふっかから貰ったやつでしょ」
『いや…これは…そう!間違えてゴミ箱に入れちゃって
それで……探してたの!』
渡「嘘つけ、あんなに大事にしてたのにゴミ箱に間違えていれるわけないだろ」
ほんっとに…って呆れながら私に近づいてくる翔太くん。
だいぶ怒っているみたいだ。
見られたくなかった…。
何でよりによって彼に見られてしまったんだ…。
渡「誰にやられた」
『違うの、本当に私がっ…』
渡「誰って聞いてんの」
『…………分かんない…見当も付かないから』
渡「いつから」
『4日前ぐらいから……でも、ペンとかノートとか、別に捨てられても大丈夫なやつばっかりで』
渡「今日のは違うだろ」
『それは…』
彼の質問に言葉が支える。
確かに今までのだったら気にも止めて無かったし
いくら捨てられようが構わなかった。
でも…今回のだけは、流石に悔しい。
渡「何で俺らに言わなかったの」
『………ごめん……迷惑かけたくなくて』
やめて…。
急に優しく言われたら、固く締めてたものを緩めてしまいそう。
渡「いや、俺らが気づかなかったのが悪い。Aごめんな、嫌な思いさせて」
だから彼に見つかりたくなかったんだ…。
私の弱い部分は見られたくないのに。
『…ごめんっ』
翔太くんの冷たい指が私の頬を撫でる。
そこで私は、自分が泣いていることにようやく気付いた。
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ぺーすと(プロフ) - ゆーさん» 素敵なコメントありがとうございます^ ^♡不器用な目黒君が自分の気持に気付くまで見守っていてあげて下さい♡ (2022年1月30日 19時) (レス) id: 67746b69ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - とっても面白いです!目黒さんが自分の気持ちに気付くのはもうすぐでしょうか?更新応援してます!頑張って下さい!楽しみにしてます! (2022年1月30日 18時) (レス) @page21 id: 15fb921166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぺーすと x他1人 | 作成日時:2022年1月28日 7時