君が見つけた私。

story-15 ページ19

YOU

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『はぁ〜…疲れたぁ』



家に帰ってきて早々、私は荷物を床に放り投げ
ベットにダイブした。


今日は何だかとっても疲れた。
何かをして居たわけでもないけど、気疲れ？なのかな。


とりあえずゆっくりしよう。


そう思いベットでゴロゴロしていたら、頭に何か当たった気がして
そこに触れると辰くんにもらったピンに気付いた。


『あっ、これだけはしまわなきゃ』



普段は髪の毛を縛るぐらいしかしないから
アクセサリーをあんまり持っていないけど


何故か一丁前にこの間買ったアクセサリー入れにピンを大事にしまった。



仰向けになって、天井を見つめる。


『今日は濃い一日だったな』


深呼吸をしながら、私は今日あった事を思い出してみた。



最初は、バスに乗りながらメンバーの思い出話に耳を傾け楽しい一日を確信した。

スカイツリーでは辰くんがピンをくれて凄い嬉しかったし

メンバーのみんなはそれに気付いてかわいいと褒めてくれて

何故かひーくんは、次は俺に言えって言ってたけど…


でも、それも普通に嬉しかったなぁ。



お化け屋敷はシンプルに心配し過ぎて疲れちゃったし…

そうだ…あの時私、康二くんに抱きしめられて
お願い事したいって言われたんだった。



そう、結果を言うとあの後
康二くんはラウの分まで頑張って、1人でお化け屋敷をクリアして帰ってきた。


弟の分まで頑張るお兄ちゃんの康二くんを皆が褒めまくっていて可愛かったなぁ。


終わった後は時間が押していてバタバタだったから
結局康二くんのお願い事を聞けずに帰ってきてしまった。



『お願い事って何だったんだろう』


スタバ奢って！とかかな。
またたこ焼き作ってとかかもしれない。

色々考えていたけど、ふと今日のめめの事を思い出した。



最近めめに避けられている気がしてたけど
今日は明らかに私を避けていた。めちゃくちゃに避けられていた。


康二くんとめめとしたタコパ以降な気がするんだけど
私何かしちゃったのかなぁ、寂しい。



推しにあからさまに避けられる態度を取られると
流石にしんどいし、胸がぎゅーっと痛くなる。


悶々と考えてたら全然眠くならなくて、お風呂に入る気力もメイクを落とす気力も出ない。



『はぁ〜………どうしたもんだか』



大きなため息をして、時計をじっと見た
時間を過ぎていくのだけを眺める。



prrrr…prr



そんな時、携帯電話から着信音がした。

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