story-13 ページ17
YOU
_ _ _
『ラウ！！』
皆が康二くんを励ましていると
澄ました顔で意外と平気そうなラウが戻ってきた。
よかった…ちゃんと帰ってこれてる。
ラ「意外と余裕だった、うん」
ス「実は…途中でリタイアしてます。笑」
全員「「「「えええ！！」」」」
大丈夫だった〜と言って戻ってきたラウだったけど
どうやらリタイアして帰ってきたみたい。
リタイアする程怖かったなんて、1人で心細かったよね。
皆も途中までよく頑張ったって褒めてあげていて
優しい子達だなぁ、ってしみじみ。
ラウール 本人はちょっと悔しそうだし、申し訳なさそうにも見えるけど
気持ちもわからなくはない。
だって康二くんも今から1人で行くもんね、そりゃ心配だし
申し訳ないって思っちゃうよね。
心配でちらっと彼の様子を確認してみたら、今にも泣き出しそう。
ラ「康二くんごめん！まじで託した」
ラウは謝りながら、康二くんとグータッチをする。
そんな彼は部屋を出て行ったけど
その姿があまりにも弱々しくて、助けてあげなきゃ
そう思った私は、堪らず彼の後を追いかけに行ってしまった。
『康二くん……』
私が名前を呼ぶと、今にも泣き出しそうな顔で振り向かれる。
向「A……ちょっとパワーチャージさせて」
そう言われ、右腕をグッと引っ張られた私はバランスを崩し
ポスッと彼の胸に収まる。
『うぅ……くるしっ、』
そしてめいいっぱい力強く抱きしめられた。
少しだけ…私を包む腕が震えている。
向「A……今から1人で行って最後まで辿り着いて帰ってきたらさ
なんか一つお願い事聞いてくれへん？」
『お願い事……？』
向「うん、俺さ、頑張るから」
『分かった、約束する。絶対』
向「よっしゃ！」
頑張れる気がする！じゃあ行ってくるわ！
そう言って彼はお化け屋敷の中に入って行った。
私は何もしてあげれないけど、少しでも力になれてますように。
康二くん、頑張れ……！
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ぺーすと(プロフ) - ゆーさん» 素敵なコメントありがとうございます^ ^♡不器用な目黒君が自分の気持に気付くまで見守っていてあげて下さい♡ (2022年1月30日 19時) (
レス) id: 67746b69ee (このIDを非表示/違反報告)
ゆー - とっても面白いです！目黒さんが自分の気持ちに気付くのはもうすぐでしょうか？更新応援してます！頑張って下さい！楽しみにしてます！ (2022年1月30日 18時) (レス) @page21 id: 15fb921166 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぺーすと x他1人 | 作成日時：2022年1月28日 7時
