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#１５６(YC) ページ6
--- YC side ---
店を出て少し歩いた所にいたAの腕を引っ張ってそのまま抱きしめた。
「...ポゴシッポソ....」
自然と出た言葉だった。
今まで...Aが離れてから...
会いたいなんて思ったことなかった気がする。
自分の気持ちに嘘をついて自分自身にも隠し続けたから。
けど...
Aがこんなにも自分の中で大きい存在になってた...。
女の為に流した涙なんか...あったけ。
抱きしめた瞬間のAの香りが..懐かしくて..愛しくて...。
抱きしめても抵抗しなかったA。
また...泣いてる。
ずっと謝ってばかり。
けど...俺にも責任があるんすよね。
あまりにも変わりすぎたAの日常。
ここまで辛い思いさせてしまった。
Aが好きつて言ってくれたんすよね..。
俺の曲。
Aが辛い時も...
悲しい時も...嬉しい時も...寂しい時も...
いつでもAの為に弾いてあげたい。
でも...
その瞬間、シンの幸せそうな笑顔が浮かんだ。
「.....きて。」
Aを連れて店に入りピアノの前に座った。
今日だけは...。
今日だけは...Aのために弾くよ。
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作者名：あみ。 | 作成日時：2017年3月23日 21時
