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「「俺達の天使 Aちゃんを〜…!」」ブワァ
そう言って一斉にわっと悔し涙を流すその子達
けど、私も天元さんも 今聞こえてきた言葉を理解する方に気を取られてしまって…
天元「ちょ…ちょい待て……今…天使とかって」
A「いや、聞き間違いですよ…ね?」
二人して目を点にしながら状況を飲み込めずにいると
「聞き間違いじゃないですよ!」「うずてんだって知ってるでしょ!?Aちゃんの天然で皆に分け隔て無く接してくれる様を…!」
「その可愛い笑顔…優しい声色…」「そう…それはもう……天使そのもの!!」クワッ
A「何言ってるの…!やめなさい!///」
さっきまで凄い剣幕で天元さんを見ていた子達が、今度は私を囲んで大袈裟な程褒め言葉を浴びせて来て
私は何が何だか分からないまま、とにかく生徒達を落ち着かせようと必死に止めるけど聞く耳も持たない
しかも…
天元「確かに、その点については同感だ」
A「ちょ…天…宇髄先生!?///」バッ
納得してる場合じゃないでしょ!?
早くこの子達の事何とかしないと、他の先生達も集まって来ちゃうのに…っ
焦る私の視線をよそに、天元さんはうんうんと生徒達の話に耳を傾けている
天元「…けどよ、お前ら煉獄と噂が立ってる時は何も文句言ってなかったじゃねぇか
まぁ…付き合ってるかもっつー噂よりも、今回の
確かに、私もそれは疑問に思う所ではある…
こんな風に詰め寄るなら、煉獄先生にだって言いに来そうなものだけど…
「交際だからとか結婚しちゃったからって言う訳じゃないです…!寧ろ 煉獄先生なら、まだ納得もいったんですよ…!」
「二人は子供の頃からの知り合いらしいし…煉獄先生なら真面目にA先生の事、一途に想ってくれそうだし!」
「それに女生徒からちやほやされても顔色一つ変えずに、きりっとした対応して誠実だし…!」
天元「おい、お前ら俺が誠実じゃ無ぇって言いたいのか?」ムッ
「うずてんは駄目。女生徒との距離は近いし、なんかチャラいし駄目」ズバッ
A「ぶ…っ」
真顔で迷いの無いその言葉に思わず吹き出してしまった
天元「A…?」ギロッ
A「すみません…///」
あぁ…でも、このままじゃ収まってはくれないんだろうな…どうしたら…
「ねぇ、Aちゃん…考え直しなよ!本当にうずてんでいいのか」グイッ
A「…!」
天元「ちょ……お前らなー…っ」
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レモネード - 机に向かって書く物といえば、もうあれしかないよね。いよいよ結婚式かぁ〜。みんなと会うのも久しぶりなんだろうなぁ。カナヲや梅ちゃん、アオイちゃんも来てくれるよね。さらに可愛くなっていてほしいなぁ。 (2022年1月6日 15時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんとお父様の擦れ違いの様な物が、少しずつ糸を解くように解れて行って…お互いに歩み寄り始めて良かったですね(^^)次章はいよいよ結婚式…宇髄夫婦のみならず、他のメンバー達も大集合の回になります! (2022年1月5日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - お父様はあんまり感情を表に出すのが苦手だったんだね。でも、二人の写真を見て喜んでくれてよかった〜。 (2022年1月5日 1時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんから見たお父様像は明らかにされていましたが、お父様は 天元さんの事を ずっとどう思っていたのでしょうか…?この結婚式を機に、また二人の関係が前進するといいですね!こちらこそ、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(^^) (2022年1月3日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんのご両親、特にお父様とは子供の頃は嫌悪感を抱いていたけど、今はどう思っているんだろう……。もう少し話し合いが必要だね。年が明けたね。今年もよろしくね。 (2022年1月3日 0時) (レス) @page46 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年12月5日 23時