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結婚の話が出た途端、バツが悪そうにその場を立ち去った天元さんと
それに対して気まずそうにする私の様子を三人が不思議に思って、結局 最近の出来事を一通り話す事にした
折角 お祝いだって言って呼んでもらったから、余計な心配させたくなかったけど…
まきを「あちゃー…それは…」
須磨「それで天元さん拗ねちゃってるんですね」
事情がわかると、三人とも眉を下げて同情の視線を向けてくれる
A「…ちゃんと話さなきゃと思ってるんですけど、何だか心做しか天元さん その話題避けたいのか毎回遮られてるような気がして」
雛鶴「……そうね、多分それ 拗ねてる…と言うより…」ボソッ
須磨「…?雛鶴さん何か言いました?」
雛鶴「あ…ううん!お茶のお替り持ってくるわね」
まきを「それなら私が…」
雛鶴「いいの、ちょっと用もあるし…ここで待ってて」
まきを「そう…?じゃあお願い」
部屋に残ったまきをさんと須磨さんは、変わらずうーんと考えながら私達に対して何か解決策がないかと考えてくれてるようで…
まきを「でも、本当に今回の事は…噂してる生徒達はともかく、誰も悪くないって言うのがね」
須磨「確かに…Aちゃんだって、相手の先生だって元々仲良いだけだし…」
まきを「それに二人の関係を公言してないのだって、正しいっていうか…正常な判断だと思うよ?」
A「……私もこうなるまではそう思ってたんです
だけど、天元さんには…関係を隠してる本当の理由を話してないままなので…」
まきを「…本当の理由?」
お姉ちゃんは話してみてもいいんじゃない?って言ってくれたけど、本当はこんな事にならなければ ずっと本人には話すつもりはなかった事…
A「私にとっては、自分がどうこうって言うよりも ずっと大切な理由なんです…」
まきを「それって…天元さんの為の理由って事だね
もしかして、Aちゃんは天元さんを守りたくて秘密にしてる…のかな?」
A「……っ…はい」
まきをさんは私の思考を察してくれたようで、そっか…と小さく頷いた
須磨「え…?え?どういう事ですか!?」
まきを「もー…あんたはちょっと黙ってて」
須磨「酷い…!」ガンッ
まきを「…Aちゃん、たぶん天元さん 中庭の方に居ると思うよ…行ってきたら?
……大丈夫…ちゃんと話したいって思ってるんでしょ?」
そうだ…どの道このままじゃ駄目だって分かってるじゃない……
A「…っ…はい!行ってきます…っ」パッ
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レモネード - 机に向かって書く物といえば、もうあれしかないよね。いよいよ結婚式かぁ〜。みんなと会うのも久しぶりなんだろうなぁ。カナヲや梅ちゃん、アオイちゃんも来てくれるよね。さらに可愛くなっていてほしいなぁ。 (2022年1月6日 15時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんとお父様の擦れ違いの様な物が、少しずつ糸を解くように解れて行って…お互いに歩み寄り始めて良かったですね(^^)次章はいよいよ結婚式…宇髄夫婦のみならず、他のメンバー達も大集合の回になります! (2022年1月5日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - お父様はあんまり感情を表に出すのが苦手だったんだね。でも、二人の写真を見て喜んでくれてよかった〜。 (2022年1月5日 1時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんから見たお父様像は明らかにされていましたが、お父様は 天元さんの事を ずっとどう思っていたのでしょうか…?この結婚式を機に、また二人の関係が前進するといいですね!こちらこそ、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(^^) (2022年1月3日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんのご両親、特にお父様とは子供の頃は嫌悪感を抱いていたけど、今はどう思っているんだろう……。もう少し話し合いが必要だね。年が明けたね。今年もよろしくね。 (2022年1月3日 0時) (レス) @page46 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年12月5日 23時