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-蜜璃「そっか…じゃあタイミング無くて宇髄先生と話せてないんだね…」
私の話が一頻り終わると、姉はうーん…と小さく考え込む
A「明日天元さんのご実家に顔を出す約束をしてて…
その事については迎えの時間とかのメッセージが来てたから、完全に避けられてるって訳ではないんだろうけど……
天元さん、日帰り出張で学校留守にしてたりもしたから
その間は全然二人きりになれるチャンスも無くて」
-蜜璃「そうねー…私が思うに、宇髄先生はAに対して怒ってるとか…そんなんじゃないとは思うの
今回の噂の件に関しては、元から師弟関係で仲が良い事を踏まえても…Aに非が無い事は分かってると思うし…
小芭内さんや冨岡先生…不死川先生とも、師匠同様に仲が良いけど
皆が既婚者だって知れ渡ってるから噂にならないだけだものね
たまたま噂するのに条件の合ったのが師匠とAだっただけだから…
でも…だからこそ、宇髄先生も上手く飲み込めないのかもしれなけど…」
A「……最初から…天元さんとの関係、隠さずに居るべきだったのかな…」
-蜜璃「んー…けど、その事に関して…Aは考え無しに隠した訳じゃないでしょう?
それを分かってるから、宇髄先生も了承して今まで黙っててくれたんじゃないかしら」
A「それでも…隠してなければ、こんな事にはならなかったよね」
-蜜璃「…でも、Aが二人の関係を隠そうと思った一番の理由は…宇髄先生の為なんでしょう?」
A「…っ」
それは誰にも…天元さん本人にも話してない、私だけが勝手に心の中で思ってた事だった
…凄いな……お姉ちゃんには、何でもお見通しなんだね
-蜜璃「ねぇ…A?それ、素直に宇髄先生に話してみたら?」
A「え…っ…でも…」
-蜜璃「宇髄先生だって、このままもやもやした状態じゃ駄目だと思ってるはずよ…?」
A「…」
私が、天元さんとの関係を隠してる一番の理由…
勿論、天元さんに話した事も嘘じゃない
まだ独り立ちの出来ない自分に対して、甘えが出ない為に決めた事…
けど、本当は……
-蜜璃「きっと宇髄先生なら、Aの気持ちも分かってくれるわ…その上で解決策を見つけ出してくれると思う
大丈夫よ。だって、宇髄先生はAの選んだ人でしょ?」
それだけ言い残して、また連絡するね…と 姉は電話を切った
その晩は、ベッドの中で天元さんと向き合うシミュレーションを何度もして眠りについた
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レモネード - 机に向かって書く物といえば、もうあれしかないよね。いよいよ結婚式かぁ〜。みんなと会うのも久しぶりなんだろうなぁ。カナヲや梅ちゃん、アオイちゃんも来てくれるよね。さらに可愛くなっていてほしいなぁ。 (2022年1月6日 15時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんとお父様の擦れ違いの様な物が、少しずつ糸を解くように解れて行って…お互いに歩み寄り始めて良かったですね(^^)次章はいよいよ結婚式…宇髄夫婦のみならず、他のメンバー達も大集合の回になります! (2022年1月5日 23時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - お父様はあんまり感情を表に出すのが苦手だったんだね。でも、二人の写真を見て喜んでくれてよかった〜。 (2022年1月5日 1時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
P(プロフ) - レモネードさん» 天元さんから見たお父様像は明らかにされていましたが、お父様は 天元さんの事を ずっとどう思っていたのでしょうか…?この結婚式を機に、また二人の関係が前進するといいですね!こちらこそ、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします(^^) (2022年1月3日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんのご両親、特にお父様とは子供の頃は嫌悪感を抱いていたけど、今はどう思っているんだろう……。もう少し話し合いが必要だね。年が明けたね。今年もよろしくね。 (2022年1月3日 0時) (レス) @page46 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:P | 作成日時:2021年12月5日 23時