君と描く物語-RETURN-

＃１３ ページ13

-須磨｢Aちゃぁぁあん！｣

A｢…っ！？｣ﾋﾞｸｩｯ！

耳元で鳴り響く大ボリュームの声量に耳が思わずキーンとなる

A｢お…お久しぶりです、須磨さん…っ｣

-須磨｢久しぶり！元気にしてた？｣

A｢はい。お陰様で｣

-須磨｢天元さんと同じ学校で先生始めたんだよね？おめでとう！遅くなっちゃったけど、本家で集まって就職祝いしたいって話になって…

Aちゃん、近々 お休みの時 来れそうな日ある？｣

A｢え！？わざわざ申し訳ないですよ…｣

それでなくても家族や知り合いには、既にお祝いだってご飯に連れて行って貰ったり
就職祝いをプレゼントしてもらったりと、沢山祝ってもらっているから…

-須磨｢え〜…いいでしょー？お願い〜！…って、わ！ちょっと…まきをさん！？｣

-まきを｢もしもし、Aちゃん？まきをだけど…｣

A｢…！お久しぶりです！｣

電話の向こうで須磨さんから携帯を奪ったのか、突然 電話の声がまきをさんに変わる

-まきを｢ごめんね、急に集まれるかなんて…けど、私達もAちゃんのお祝いしたいからさ

Aちゃんさえ嫌じゃな無ければ、お祝いさせて欲しいし
皆会いたがってるから顔出してよ｣

A｢…っ…ありがとうございます、嬉しいです…！じゃあ、今度の休みに伺ってもいいですか？｣

-まきを｢勿論！ご馳走用意して待ってるわ。最悪 天元さん居なくても一人で来ていいからね｣

A｢あはははは、わかりました！｣

-まきを｢本当に急に連絡して悪かったわ。あの感じだと天元さんとお楽しみだったんでしょ？

拗ねてるだろうからご機嫌取り頑張ってね｣ｸｽｯ

A｢あー…はい、頑張ります。雛鶴さんにも宜しくお伝え下さい｣

-まきを｢了解。それじゃ来週ね！おやすみ｣

A｢お休みなさい！｣

その挨拶を最後に電話を切って天元さんに携帯を渡す

天元｢来週、実家に顔出せって？｣

A｢皆さんで就職祝いして下さるみたいで…本家で集まるって言ってましたけど、お父様達にご迷惑じゃ無いですかね…｣

天元｢迷惑なんて思ってねぇだろ…寧ろ顔見れるの喜ぶんじゃねぇか？相当Aの事気に入ってるしな｣

A｢…/// 最初は分かり合えるか不安しか無かったですけど、本当に…受け入れて貰えて良かったです｣

天元｢そうだな……俺も、Aにはその事も含めて感謝しっぱなしだわ｣ﾎﾟﾝｯ

そう言って笑う天元さん

久々に須磨さん達にお会い出来るの、楽しみだな…

＃１４→←＃１２

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す