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#46 ページ46

雛鶴「…!Aちゃん!」

まきを「良かった…」

須磨「うわぁあん!良かった〜!」ガバッ

A「わ…っ……皆さんすみません、お待たせしてしまって」

お父様の案内通りに歩いて行くと、ちゃんとさっき居た部屋に戻れて中を覗くと
私が戻った事にほっとした表情を浮かべた雛鶴とまきをさん…そして幼い子供のように抱き着いてくれる須磨さんが、私の帰りを迎えてくれた

A「部屋を出て少し行った先で道に迷っちゃって…その途中でお父様にお会いして、お話させてもらってたんです」

須磨「やっぱり…っ……大丈夫だった!?お父様に何か言われたりとか…」

私から体を離して顔を覗き込むなり、心配そうに眉尻を提げて尋ねてくる須磨さん

無理もないよね…私も、ついさっきまでは同じ様に その存在自体に怯えてた

でも……

A「大丈夫です!ちゃんと私の想いを伝えられました」ニコッ

須磨「…!」

まきを「…そっか」ホッ

私が笑顔でそう答えると、一瞬驚いて目を見開いた二人も
ふっと胸を撫で下ろして安心した笑顔を見せてくれた


そして

雛鶴「…天元さんの祈りが届いたのかもしれないわね」

A「え…?……あれ、そういえば天元さんは…」

須磨「一緒じゃないの?」

A「いえ…」

まきを「Aちゃんの様子を見に、そっちに行ってたと思うんだけど…」

でもお父様と話してた部屋からここに戻ってくるまでにも、一度も天元さんの姿は見てないはず……


「A…!」

A「…!……わぁ…っ」グイッ!

背後から名前を呼ばれて振り向くと、その瞬間に よく知る暖かな体温に包まれた

それは勿論…

A「天元……さん…?」

天元「…」ギュッ

私の目の前に現れるなり、何も言わずにただ私を抱き締める天元さんに驚きつつも
私もゆっくりと天元さんの背中に手を回して応える

すると…

天元「ありがと…A……」ボソッ

A「…!」

…天元さん、もしかして さっきの私達の会話聞いて……


もしそうなら、少しは伝わったのかな…
お父様がちゃんと愛情を持って接しようとしていた事も、今も天元さんの事を大切に想って居る事も

A「私の方こそ、今日 ここに連れて来てくれて…ありがとうございました…」ギュッ

天元さんの温もりに触れて、やっと全身の力が抜けて視界がぼやける

須磨「あ〜!私達も居るんですよー?」

A「あ…///」

まきを「ったく」クスッ

雛鶴「ふふ…お茶のおかわり入れましょうか」

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設定タグ:鬼滅の刃 , キメツ学園 , 宇髄天元   
作品ジャンル:恋愛
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レモネード - よかったねぇ〜〜夢がついに叶ったんだね。( ω-、)もうこれでいつでも同じ場所にいれて、景色も一緒に見られるんだ。今まで辛いこともあったけど、めげずにここまでやってきたんだし、もう大丈夫だよ。 (2021年11月15日 1時) (レス) @page50 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 天元さんの甘々加減には、周りも一緒に赤面物ですね(^^)そして、夢主がずっと目指していた夢がやっと現実に……これで天元さんと同じ場所で同じ景色を見られますね!ずっと頑張ってきて良かった…!努力は必ず報われますね! (2021年11月13日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 梅ちゃん〜、本当に有言実行だね。それにしても、すぐ気づくなんてすごいなぁ。周りのことを気にせず、褒めてくれるなんて、本当に天元さんらしいですね。夢主ちゃんも恥ずかしい反面、嬉しかったりするのかなぁ。(’-’*)♪ (2021年11月13日 0時) (レス) @page49 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)
momoko19960430(プロフ) - レモネードさん» 夢主を信じて、黙って見守ってくれた天元さんの優しさと暖かさが格好良いですね!そして、有言実行の梅ちゃんが天元さんに爆弾発言させてましたね(^^; あそこで堂々と褒める辺りが流石天元さんと言うか…笑 (2021年11月12日 21時) (レス) id: 97219a3715 (このIDを非表示/違反報告)
レモネード - 天元さんも実はこっそりと話を聞いていたんだね。本当は間に入って自分の口から言いたかったと思うけど、夢主ちゃんも負けなかったね。そしてご両親に気にいれられるなんて、すごい。(゜∇^d)!! (2021年11月12日 0時) (レス) @page48 id: 029fc8293f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:P | 作成日時:2021年10月15日 12時

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