空間 ページ3
Aside
『ここ…どこ?』
目を開けると、異様な空間にいた。
沢山の色が混ぜられたような、いや、色が無いような。
そんな、変な空間。
1回周りを見渡した後、思ったことが。
『無惨、倒せたかな…。』
…私は、無惨戦で死んだ雪柱。
しかし、無惨を倒す前に世を去った。
『みんなが、倒してくれてるよね。』
そう、口に出した時。
───みんなって…誰?
そんな疑問が浮かんできた。
頭の中には、毛先が紫の女性と桃色で毛先が緑の女性。
そして、似たような黒い服を着た沢山の人達が浮かぶ。
しかし、名前が分からない。
…このままじゃ、全部忘れて…!?
『っ、自分の名前は!』
…白雪 A。
大丈夫、覚えてる。
『幼なじみは…。』
…なーくん、さとみくん、ジェルくん、
ころちゃん、るぅとくん、莉犬くん。
大丈夫、幼なじみも覚えてる。
『白雪 A。なーくん。ジェルくん…』
名前を、唱えるように言う。
…絶対に、忘れない。
そんな、強い意志を持っていたのに。
何回も繰り返して、忘れないようにしていたのに。
『っ、なに…?』
急に眩しい光が刺してきて、私を襲った瞬間。
…思考が、止まった。
光に近づこうと、一歩踏み出す。
2歩、3歩、4歩…。
中身が空っぽになった私の体が、光に向かう。
…名前、何だっけ。
そう思った時には、光に飲み込まれていた。
?「A!A!」
?「起きてちょうだい、A…。」
?「Aっ!起きて!」
『…?』
目を覚ますと。
白い天井をバックに、覗き込んでくる3人が視界に入った。
3人は、泣いている。
?「Aっ!?」
?「A…!?」
?「Aっ!!」
一斉に、驚いた顔をする人達。
…誰?
私の頭には、その疑問だけが浮かんでいた。
『あの…どなたですか?』
?「「「…え?」」」
『あ、いや…。その、どなたですか?』
今度は固まった3人に、忙しい人達だ、と思った。
泣いたり、驚いたり、固まったり。
その後で、私は誰だ、と思った。
『あと、私は誰ですか…?』
立て続けに、Aは誰だ、ともう1つ疑問が。
『Aって人も…どなたですか?』
すると、急に泣き出した3人。
『え、え。どうして泣いて…。』
今思えば、この人達は、私が起きた時から泣いていた。
────何が起きてるの。
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ゆゆ(プロフ) - おわゎ、思い出してない子と、大好きでたまらない6人、、、6人は悲しいだろうな。頑張ってください!!! (2023年2月9日 21時) (レス) @page25 id: 2307c0fefd (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - ゆぃさん 読んでいただけて嬉しいです!心配ありがとうございます…!これから頑張ります! (2021年4月17日 19時) (レス) id: bed9197549 (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 雨歌さん 読んでくださって、ありがとうございます!頑張って更新しますね! (2021年4月17日 19時) (レス) id: bed9197549 (このIDを非表示/違反報告)
雨歌 - めちゃくちゃ面白かったです!お気に入りしました!続きが凄い気になる…。これからも頑張って下さいッ!!大好きです! (2021年3月17日 17時) (レス) id: f73077e8b3 (このIDを非表示/違反報告)
sena @ 炭治郎推し(プロフ) - 黄緑さん» みんな…!!ありがとう!(*T^T) (2020年11月23日 12時) (レス) id: ac4232c1c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黄緑 | 作成日時:2020年11月3日 14時