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継子の時間 ページ28

さとみside

胡「分かりました。外出を許可します。治療も、もういいと思いますし。」

る「本当ですか!」

るぅとの言葉に蟲柱様が微笑んだ。

美人…。

胡「はい。Aさんは、おそらく雪屋敷にいるでしょう。

 今夜は、雪屋敷に泊まって下さい。」

ジ「はい!」

胡「あと、無茶な行動は控えて下さい。

 傷口が開いてしまっては、元も子もないですからね。」

こ「分かりました!」

…ジェルところんの普通な返事、久しぶりに聞いたわ。

いっつも「へーい」か「はーーーい!」の温度差真逆のどっちかなのに。

普段からそれで返事しろよ、と思いながら、部屋を出ようとする。

そこに、1人の女の子が歩いて来た。

髪に、胡蝶さんと似た、蝶の髪飾りをつけている。

…誰だ?

その子に、胡蝶さんが話しかける。

胡「カナヲ、いいところに来ました。この方達を、雪屋敷に案内して下さい。」

莉「え、もしかして、蟲柱様の継子の、カナヲ様!?」

さ「え!?」

こんなに可愛らしくて、華奢な子が?

胡「そうですよ。カナヲ、この方達は、Aさんの幼なじみさんです。」

カナヲ様が、ぺこりと会釈をして下さった。

俺達も、慌てて会釈をする。

胡「雪屋敷に行くついでに、Aさんに稽古を付けてもらっては?」

あれ、カナヲ様の目が、ちょっと輝いてる…?

胡「もちろん、あなた達はダメですよ?」

振り返ってそう言った蟲柱様に「承知しています。」と、ころんが返した。

蟲柱様にお辞儀をして、カナヲ様が歩き出す。

胡「カナヲについて行って下さい。あまり、話しかけないであげてくださいね。」

ボソッと言われた最後の一文が不思議だったが、気にしない。

な「はい。ありがとうございました。失礼します。」

なーくんに続いて、お辞儀をしてから部屋を出る。

長い廊下をひたすら歩くと、玄関に着いた。

靴を履き、蝶屋敷の方を向いてお辞儀をしてから、道に出た。

綺麗な自然を眺めながら、歩く。

カナヲ様は、一言も喋らない。

俺達も、蟲柱様に言われた通り、話しかけない。

隣を歩くころんと話してみるが、緊張した空気で、あまり会話が続かなかった。

…この空気、嫌だな。

そう思い始めた時。

『はっ!』

愛しいAの声が聞こえた。

想いの時間→←蟲柱の時間



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黄緑 - おもちさん 見て下さってありがとうございました!面白いと言って貰えて嬉しいです! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - よいちゃんさん ありがとうございます!“軽く”30周ですね! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 涼花さん 見て下さってありがとうございました!更新頑張ります! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - MIYABIさん コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - れもんさん 見て下さってありがとうございます!飛び跳ねるほどとは…!嬉しい限りです! (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄緑 | 作成日時:2020年8月26日 19時

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