励ましの時間 ページ16
Aside
『そっか…悲しかったね。苦しかったね。』
勇気の出せない私が、言った言葉。
ありきたりすぎて、笑ってしまいそうになる。
でも、彼らの心には、染み込んでいってくれたみたいだ。
な｢っ、悲し…かった…よ…。｣
なーくんが、俯いたまま、カーペットに涙を落とした。
それに、私は目を見張った。
思い返すと、私の前でみんなが泣いたことは、ほとんど無かったと思う。
『…みんなのお母さんの代わりには、なれないかもだけど、私が、いるから。』
もっと、彼らに感情を出して欲しくて。
もっと、彼らに泣いて欲しくて。
台詞じみたことを言う。
『大丈夫、大丈夫。』
そばに居た、莉犬くんとるぅとくんの背中をさする。
すると、2人は声を上げて泣き出した。
それを見て、聞いて、ころちゃんも、声を殺して泣き出す。
る｢…おかあ ｸﾞｽｯ…さん…ｸﾞｽｯ。｣
るぅとくんから溢れた言葉に、さとみくんとジェルくんも、静かに泣き出す。
莉｢俺たちっ ｸﾞｽｯ …ずっとつらっ ｸﾞｽｯ かった…。｣
さ｢Aが…居てくれてっ ｸﾞｽｯ …ほんとに…よかった…。｣
ジ｢ほんまに ｸﾞｽｯ…ありがとーな。｣
ジェルくんが、泣きながら、笑いながら、そんなこと言うから…。
『…ｸﾞｽｯ。』
私も、両親を思い出しちゃうじゃん。
───それから、みんなで散々泣いた。
涙がおさまった頃、みんなして、同じタイミングで｢目、真っ赤。｣と言った。
面白くて、ただ面白くて、笑いあった。
外を見ると、綺麗な夕方の空が広がっていた。
な｢あ、買い出し…。｣
｢｢｢｢｢『あ。』｣｣｣｣｣
───幼なじみ達の家は、だんだんと、オレンジの夕陽に照らされていった。
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黄緑 - おもちさん 見て下さってありがとうございました！面白いと言って貰えて嬉しいです！ (2021年3月5日 19時) (
レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - よいちゃんさん ありがとうございます！“軽く”30周ですね！ (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 涼花さん 見て下さってありがとうございました！更新頑張ります！ (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - MIYABIさん コメントありがとうございます！これからも頑張ります！ (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - れもんさん 見て下さってありがとうございます！飛び跳ねるほどとは…！嬉しい限りです！ (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：黄緑 | 作成日時：2020年8月26日 19時
