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繋がりの時間 ページ13

Aside

あの後、師範と別れ、家に帰ってきた。

鬼もそんなに居なかったし、なにより、師範と話せて楽しかった!

お風呂から上がり、軽く、おにぎりを1つ食べた。

部屋に戻り、布団を敷いて、その上に座る。

さとみくんが、去年の私の誕生日にくれた、柴犬の抱きぬいぐるみを抱きながら。

そして、今日の出来事について、考える。

…ころちゃんは、確かに、鬼殺隊の隊服を着ていて、刀を持っていた。

鬼殺隊員である…確定だろう。

ころちゃんがなーくんに謝っていたということは、なーくんも、鬼殺隊員だと考えられる。

他の5人は、今日は用事があると言って、すぐに帰った。

その用事は、任務のことだと考えて良いだろう。

ならば、私の幼なじみ達は…全員、鬼殺隊員。

ん?ということは…?

しのぶちゃんの文に書いてあった、6人の丙のもの達って…。

みんなのこと!?

『うっわ〜。ど〜しよ。』

私は、抱きぬいぐるみを強く抱きしめる。

『バラすべきか…バラさないべきか…。』

そう、私は、雪柱。

私が柱だと知ったら、あの6人に、なんて言われるか…。

自分達のことは棚に上げて、なんで言わなかったのか、と問い詰めて来るだろうな…。

『…うん、めんどくさいし、黙っとこ。』

私の脳が深く考えることを拒否したので、めんどくさいで済ませて、目を閉じる。

今日、久しぶりに会った師範が思い浮かんできた。

昔も、今も、これからも、ずっとずっと、尊敬し続ける人。

大切な人。

…命の、恩人。

師範は、鬼と人間が仲良くいられる世界について、どう思っているのだろうか?

いつかは、師範の思いを聞いてみたい。

賛成してくれる?反対する?

今、私は、師範が反対と言った時、受け取れない状態にある。

『…弱いなぁ…。』

ボソッと、呟いた。

私は、弱い。

心も、体も、弱い。

自分とは反対の意見を、恐れている。

自分の強さを、認められていない。

自分自身を認められてないなんて、ダメだよなぁ。

こんなに深刻な気持ちになったのは、久しぶりだ。

…深刻な気持ちって…ネガティブってこと…だよね。

し《Aさん!またネガティブなこと考えたら、怒りますからね!》

『やばっ!しのぶちゃんに怒られる…!うん、寝よ。寝て、忘れよ。』

そして、私は眠りについた。

柱だと、幼なじみにバレる時が、すぐ来るとは知らずに。

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黄緑 - おもちさん 見て下さってありがとうございました!面白いと言って貰えて嬉しいです! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - よいちゃんさん ありがとうございます!“軽く”30周ですね! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - 涼花さん 見て下さってありがとうございました!更新頑張ります! (2021年3月5日 19時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - MIYABIさん コメントありがとうございます!これからも頑張ります! (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)
黄緑 - れもんさん 見て下さってありがとうございます!飛び跳ねるほどとは…!嬉しい限りです! (2021年3月5日 18時) (レス) id: efb9a9b0ed (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黄緑 | 作成日時:2020年8月26日 19時

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