君日記（ Ⅰ ） (ページ47)

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廉「あかんで、

　今も俺以外浮かんだやんな、、」

「あ、ごめん、」

廉「素直やな、笑

　まあいっか、

　今日は黙って俺のものなっときー」

やっぱりちゃらいなー

でも

好きだな、

廉くんのそういうとこ、

しばらく歩くと、

少し大きめのショッピングモールについた

3階まであって、

雑貨屋や洋服屋、食べ物屋などがある

買い物デートって

こういうところにくるもんなのかな

なんて、

ちょっとした妄想をしているとき

廉「危ない、」

そういって、

私のことを自分の方へ

抱き寄せてくれた。

「あ、ごめん、

　ありがと、」

久しぶりに心臓がくすぐったくなった

でもきっとそれは、

車に驚いたせい

その後も何食わぬ顔をして

車道側を歩いてくれるし、

階段とかエスカレーターでは

スカートの私を気遣って

真後ろにぴったり立ってくれる。

大切にされてるなあ...

そう思って

単純に心が踊った

お店の中はすっかり夏仕様で

天井から浮き輪が吊るされていたり、

いろんな柄の浴衣や水着が展示されていた

突然、廉くんの足が止まる

「どうしたの、？」

廉くんの見上げる先には

"浴衣"があった

廉「これ絶対似合う、」

「あ、廉くんにー？

　スタイルいいしかっこいいから

　似合うと思う！」

黒ベースの浴衣も

白ベースの浴衣も

何でも似合っちゃいそう、、

廉「あほか、笑

　これ絶対Aに似合う」

そういって指差したのは、

モノトーンで綺麗な浴衣だった

「浴衣、きてみたいな、」

廉「ええやん、

　みんなで着よーや」

「そうだね、」

胸の奥がちくりとした。

廉「俺さーずっと憧れてたことあるんやけど、

　プレゼント交換しいひん、？」

プレゼント、、？

その単語だけで

私の鼓動は加速した

「いいけど、

　私センスない、」

廉「Aからやったら

　結局何でも嬉しいんやろなー」

「頑張っていいの選ぶね」

じゃあまたねで手を振った廉くん