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勉強の話とか
憧れの先生の話、
恋の話、
平和だなと思いながら
うとうとし始めたとき
椅子が大きく動く音がした
でも眠気で動く気力がない私は
そのまま突っ伏していた
すると、
かすかに私の手に触れるふわふわの髪の毛。
ん？と思って顔を上げると
廉くんが私と同じ机に
突っ伏していた
「廉くん、」
廉くんは顔を上げ、
目を合わせて、
一瞬微笑んですぐに突っ伏した
そして、
廉「放課後」
「放課後、？」
廉「ここおって」
「え、あ、うん、
わかった、」
廉「気にならんの、？」
「ん、？なにを、？」
廉「俺がー、
なんでもない、」
「そっか、」
きっと廉くんは、
なんで俺が誘ったのか、
もしくは
俺のこと、気になるのか、
そう聞こうとしてたはずだ。
そして迎えた放課後。
紫「放課後なにすんのー？」
「なんか廉くんに呼ばれてて、」
もし私がそう答えてなかったら
紫耀くんはなんて返したんだろう
紫耀くんは、
私の返答を聞いて
表情ひとつ変えなかったが、
通り雨のような間が
ほんの一瞬すぎた
「じゃあ、行ってくるね」
そして、私は廉くんのもとへ
教室の窓の付近にいる廉くんを見ただけで
とても緊張した
廉「ありがと、」
「こちらこそ、」
廉「じゃあ行くか、」
そのまま私たちは、ゆっくり歩き出す
廉「昨日、紫耀と何話したん？」
「、、
夏終わっちゃうのやだねーみたいな感じ、」
廉「そーなんや、
何も聞かへんかったん？」
「、うん、なにも、」
廉「そっか、ごめん」
気にかけてくれてたのかな、
私が傷つくことを
廉くんには全部お見通しみたい
「…なんで、？」
廉「いや、元気ないからさ」
「廉くんもじゃん、」
足を止め、私を見つめる廉くん
何か言いたげな廉くんだったけど、
つい、
「そういえば、この間の罰ゲームって？」
廉「今日、
俺しか考えちゃだめな日な笑」
なにそれ、
幸せなんだか
よくわかんない、
確かに廉くんだけ好きだったら
絶対幸せだった
私が紫耀くんに恋をしたのは
きっと夏のせいだったのかな、
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作者名：嶺花 | 作成日時：2020年6月21日 13時
