君日記（ Ⅰ ） (ページ37)

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紫「ごめん、ありがと」

いつもみたいに笑ってみせる君に

「大丈夫、大丈夫」

いつでも私のところにおいで...

心でそう唱えた

これでいいの、かな、？

いいよね、、、

彩「どしたのー？」

彩ちゃんがやってきた、

タイミング悪いよ、、

紫耀くんの涙の理由に

もしかしたら彩ちゃんがいたかもしれない

そう考えちゃって

私は、つい、

「彩ちゃん、紫耀くんに

　何したの、」

そういてしまった。

彩ちゃんは一瞬で固まって

彩「紫耀、、」

何か言いたげだったが

それ以上は何も言わず

すぐにどこかへ行ってしまった

再び紫耀くんをみたとき

すぐに私の手を握ってきて

紫「ごめん、」

そう君はいった。

「話したくなったら、

　いつでも話してね、」

そして、

指先が冷たい君を、

まるごと

私が包み込んだ

紫耀くんは、

誰かに甘えるの

きっと苦手なんだろうな、

なかなか私に腕を回してはくれなかった

でも、

突然、ぎゅってされたとき

やっと心を開いてくれた気がして、

安心したんだ。

私だったら、

紫耀くんに辛い思い

させないのに....

でも、

最後の日には、

させちゃうかもな....