君日記（ Ⅰ ） (ページ29)

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私が紫耀くんに幸せになってほしくて

自分の思い伝えるのよそうって思ったけど

紫耀くんは

好きな子だけしかみてないの、？

少しだけでも君の心のどこかに

存在していたかったけど、、

紫耀くんも、

廉くんも、

彩ちゃんも、

もちろん幸せになってほしい

でも私は、

13年越しのこの思い

伝えなきゃ、

最後に伝えるのは

さようなら

でも

またね

でもなく

好き

だといいな、

いつかこの思い、

伝えたいけど、

今の私は、

最低だ。

紫耀くんが好きなくせに

廉くんも気になってしまう。

ずるい私を許してほしい、

どしゃぶりの日みたいに

いつやむかわからない雨みたいに

私は涙を流してしまった

廉「なあ、ほんまに…」

ごめんね、廉くん、

困らせちゃって、、

うつむいたままの私の顔を

廉くんの温かい手が

優しく私の頬を包む

そのまま私と廉くんの視線が一致した。

そんな廉くんの瞳も

少しだけ潤んでいた

そのまま

流れる私の涙を

彼の人差し指が

優しくなぞった

廉「じゃーー、ちょっときて」

そう言って

私を抱きしめていた手をはなし

手をぎゅっと握りしめて

歩き出した

彼と少しだ離れてしまった

ほんの1秒さえも

寂しいと感じてしまう。

ついた先には

小さめの花から

大きめの花

白とかピンクとか黄色とか

なんの種類かわからないけど

とにかくお花がたくさん咲いている

洞窟みたいなところについた