桃色も悪くない！

落ち着け ページ4

病院に着くと、


少し緊張してきた。




柊がただの熱じゃなかったら…


待合室の椅子に座り、


柊の火照った顔を見ると、



不安になった。


それでも、

額に浮かぶ汗を拭き取りながら、



ネガティブになる自分の気持ちを抑えた。




『末吉柊くーん、３番までお越しください』




カーテンをめくり挨拶をする、



「お願いします」




柊を膝の上に乗せ椅子に座る。


診察が始まった。





・






・







・





医師「解熱剤の注射打っとこうか」




「こんな小さな子に…」



看護師「ごめんねお母さん、少し辛いだろうけど注射打てばすぐに柊くん良くなるからね？」





「お願いします…」




医療に詳しくない、



ここは任せるしかない…



パンのようなムチムチした腕に細い針が刺さる。




少し心臓がチクッとした。




さすがの柊でも、



泣いた。





医師「よしこれで熱は下がりましたよ、あとはお家でゆっくり休ませてあげてくださいね」




「はい、ありがとうございますっ！！」





待合室に戻って椅子に座ると、


腕の中で柊が寝ていた。




ホッとして、



柊のほっぺをつんつんと押した。

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