桃色も悪くない！

番外編 花火大会 shuta ページ12

バレちった。



ファンのこと話せるのは嬉しいけど少し空気読んでくれよー。




俺の変装が甘かったのも悪いんだけどね？




若干不機嫌な俺に気づいたA、




A「えっと、あの…そろそろ」




遠慮がちに10何歳も離れてる子達に話しかけた。




智美「そうですよね…長居しちゃってごめんなさい。サインまでありがとうございます…」





理央「ありがとうございま〜す！花火始まっちゃう！いそがないと！」




すんなりと俺たちに背を向け離れていった。




愛菜「秀太と結婚出来たからって調子乗んな」





ボソッと呟いて去っていった。




幸い、




Aには聞こえていないようだった。






「いくか」




A「そうだね」





・






・






・





ﾋｭｰｰｰ





ﾄﾞｫｰｰｰﾝ







でっかい綺麗な花火が夜空に打ち上がる。




その度に照らされる浴衣姿のAの横顔に惚れ直しながら、




夜空を見上げた。





俺の奥さんなんて可愛いんだろ。









A、









かわぁ。






子供たちも、









かわぁだわ。

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