桃色family

わかっているけど… ページ17

you side



喉に通らないご飯を、無理に食べる。




知悠と羽楽は、早めにミルクをあげたからベビーベッドの中でスヤスヤ。



進まない箸、少しずつ食べる。



秀太からの話聞きたい気もするけど、聞きたくない。



秀太は私と違い、どんどん箸をすすめて、完食した。



お腹いっぱいになってきたから、結構残したけど、キッチンへ皿を持っていく。



洗い終えると、



秀「ここ座って」


と、ソファに移動していた秀太に隣に座るよう指をさされた。



秀太の隣に座る、



秀太の顔が見れない。俯く。




秀「まず、千晃のこと事前に言わなくてごめんな」



貴「それは、大丈夫」



私の“それは”に顔を歪ませる秀太。



本題がこれではないことは、秀太もわかっている。だから、重たい口を開いて、



秀「だよな、じゃあ本題。」


顔がますます真剣に、どこか哀しげに。



貴「うん」



秀「AAAPartyからのメールや、報道ニュースみて、わかったと思うけど、千晃がAAAを卒業する。」



貴「うんっ…」


目が滲んできた。



秀「俺ら何度も話しあった、1番AAAにとって千晃にとって良い決断は、なにか。



千晃の意見は、家庭とAAAの両立が難しい。だった。



産まれてくる子供のこと考えたら、俺らだって千晃に、負担を掛けたくない。


そう思ったら、“卒業”の文字が浮かんだ。


それは、最終決断だって避けてきた。



けどなっ…」



話が止まった。



顔を上げ秀太を見る、

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