Episode40 ページ40
それからAの家に上がって話をした
しっかりとお互いの話を
今まで会えてなかったのは週刊誌に追われてたからってこと
あの女優さんとは何にもなくて、樹に嫉妬してたって恥ずかしながらも素直に伝えた
Aは、樹とはあの飲み会以来そこまで連絡を取ってないとか
呼び方を樹に変えようと提案されたから樹くんだったってこととか
あと、今まで嘘をついていた元カレと別れた本当の理由も教えてくれた
ああ、なんだかやっとなんにも隠さないでありのままでいられる気がする
それとしっかり樹には話をしようかなと改めて感じた
______________
「俺、迷惑とかすごいかけちゃうかもしれないし
Aに苦労をかけてしまうかもしれないけど
絶対守るからさ、俺と付き合ってください」
『はい、笑 どこまでもついていきます。』
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「ごめん、急に夜遅くに押しかけて」
『ううん、来てくれてありがとう』
玄関先で靴を履いて、向き合って
あとは扉を開けるだけなのかもしれないけど
なんだか気まずい時間が流れる
明日も仕事だからそろそろ帰ろうとしたんだけど
あれ、いつもどうやって別れてたっけ、
このまま出ていくのもなんだか寂しくないか?
なんて考えているとAが近づいてきて
俺にキスをした
びっくりして目を見開いてると
『今度は風磨からしてね、チキンないでよ?』
悪戯に笑うA
そんなAが可愛くて
でもなんだか悔しくて
そっと俺から近づいて唇を重ね返した
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ヴィント - とってもよかったです!不器用な風磨くん可愛かったです (2021年10月16日 23時) (レス) @page44 id: 8fc4483935 (このIDを非表示/違反報告)
ぴーぽぴーー - 更新楽しみにしてます!! (2021年5月30日 11時) (レス) id: 671b34c102 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:由紀華 | 作成日時:2021年5月12日 0時