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7話 ページ7

波乱の休みが明け、また学校が始まった。


学校へ着くと、先生から呼び出しされた。呼び出しをされるような事、したっけ…。
悩みながら、職員室に向かう。





「失礼します、楠木侑以です。先生は…」

「おお、楠木!」



デスクから目を離し、笑いながら手招きのジェスチャーをされたため先生のデスクへと向かう。





「どうだ。左崎とは上手くいってるか?」

「まあ、それなりには上手くいってますけど」





そうかそうか、とニヤニヤしながら頷く先生に軽く殺意を覚えた。押し付けたのお前だろうこのはげ。





「いやぁ、お前ならやってくれると思ってた! ありがとうな楠木!」

「それは、どうも…」

「そろそろテストも近いしな! 頑張れよ!」

「頑張ります…」



これよろしく、とプリントの束を渡された。多分、クラスの数学のプリント。
これを渡したかっただけだろ。


職員室を出ると小さく舌打ちをし、教室へ戻った。





その後、左崎を起こしながらの授業がすべて終わりいつも通りの左崎放課後となった。





「お前、今日の授業中に解いたプリントまだ持ってるよな」

「え? 持ってるけど?」



なんで?という顔で言われた。阿呆だこいつ。



「出せ」

「えっ」




引きつった顔をしながら恐る恐る出されたプリント。
解答を見ると正解したのは同じ解き方の2問だけ。




「どうやったら2つしか正解しないなんて事が出来るんだ…?」

「ゴメンナサイ」




謝る気ないなこいつ。

まあ、左崎だしそんなもんか。




「仕方ないから、いつもより丁寧に教えてやるよ」




軽くため息まじりに言うと嬉しそうなのが表情でとても伝わってくる。





「じゃ、始めるぞ」

「は〜い!」




そして、いつも通り勉強を始めた。

ただひとつ違うのは、左崎の頬が少しだけ赤いことだった。

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ピーーーーーーーーーまん(プロフ) - 朱音さん» ありがとうございますうう((これから作成する予定なので、この素敵な作品を少しでも皆様に知れ渡れば、なんて勝手ながら思っております!! (2016年8月29日 22時) (レス) id: 1b566dacb5 (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - ピーーーーーーーーーまんさん» コメントありがとうございます!プレイリストですか!?もちろん大歓迎ですありがとうございます!!!!!!( 歓喜 ) (2016年8月29日 21時) (レス) id: f2027cfe1e (このIDを非表示/違反報告)
ピーーーーーーーーーまん(プロフ) - めちゃくちゃ面白いですー!!左崎ちゃんの言い分(?)が共感しかできない()あの、私のプレイリストでこの作品を紹介してもよろしいでしょうか?断って下さっても構いませんので;; (2016年8月29日 21時) (レス) id: 1b566dacb5 (このIDを非表示/違反報告)
朱音(プロフ) - ゆゆさん» あばちゃすともえぴ!!! (2016年8月26日 20時) (レス) id: f2027cfe1e (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆ - 朱音さん» 死ネタ=最後死ぬやつ← 誰と企画したの? (2016年8月26日 19時) (レス) id: 2b1c9b743f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:朱音 | 作成日時:2016年8月25日 23時

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