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着信音が数回鳴ってから電話に出る
ちか「もしもし、A？」
A「もしもし、そうだよ〜」
ちか「朝は突然変なこと聞いてごめんね」
A「いやいや、私こそ返信できなくてごめん、写真の人はちかちゃんの知り合いの人？」
ちか「いや、昨日飲んでたお店でたまたま一緒になった人で、話聞いてたらこの人ジャニーズって言ってたから、もしかしたらA知ってるかなと思って…」
あの写真が本当に渡辺翔太なのか
気になった私は恐る恐る聞いてみる
A「この人なんて名前の人…？」
ちか「私も初めましてだったからあれだけど…周りからは翔太って呼ばれてたよ」
A「聞いておいてごめん、私もそこまで詳しくなくて…顔と名前が一致する人数人しかいないんだよね…」
ちか「そうだよね！ごめんね！このお店すごく雰囲気良かったし週末にでも一緒にどう？」
A「是非！連れて行って！」
ちか「突然電話してごめんね、時間とかはまた連絡する！」
電話が切れる音が耳に残る
A「本当に渡辺翔太だ…」
送られてきた写真を何度も眺める
この世に存在するんだ
それがわかっただけでもしかしたら
出会える可能性があるのかもなんて
思ってしまう私はすごく単純な頭をしている
そこから少し冷静になって考える
A「あれ…もしかしたらあのお店で会えるかも…」
そんな淡い期待を抱きながら眠りについた
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作者名：うた | 作成日時：2020年9月19日 19時
