君の隣にいたい

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Aside









『この店いいなぁ』









1人で、買い物に出かけた。

スーパーだけ寄ろうと思ってたんだけど、店を見ちゃうとどんどん入りたくなっちゃう。


これで、寄り道5件目です....









菊池「ここのサングラスがどうしても欲しくてさぁ」









あれは、カープの菊池選手？

もう1人は.....









「いいじゃん、キク似合いそう」


『あっ...』









今、一番会いたくなかった人。

入り口付近で話してるから、店から出たくてもでれない状態。



とりあえず、あの2人を見てないふりをして、服を見た。









「あ、これいいな」


菊池「奥さんに？」









お姉ちゃんに、プレゼントか。









「いや、...うー、うん」


菊池「え？どっち？」









微妙な反応。
お姉ちゃんじゃないみたい。

でも、あれ女物だよね？









菊池「わかった！奥さんの妹さんに？」









それって、...私？

いやでも、そんなに仲良いわけじゃないし、なんもない日にプレゼントとかないでしょ。









「えっ！なんでわかったの？」


『はっ！？』









驚いた。
ばれないくらいの声で叫んだ。



“ 浮気 ”
という言葉が頭に浮かんだ。

私が....お姉ちゃんの旦那さんを取ったってこと？



いや、でも私は、田中さんのことなんてなんとも思ってない。









「やっぱり」


『うわぁっ！！』









ばれてたみたい...

田中さんの左手には、かわいくラッピングされた小さな箱があった。

そして、空いた右手で腕を掴まれる。









『き、菊池選手は...？』


「今、会計してる」


『そうですか』


「俺を追いかけてきたの？」


『違います。たまたま入った店に2人がいたんです』


「運命ってやつかな」


『たまたまです。
っていうか、手、離して』


「やだ。」









菊池選手が田中さんを探している。









「俺にキスしてくれたら、離してあげる」


『えっ！？』





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