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Aside
困った時は、あの居酒屋と思って行ったら、一番会いたくない人がいた。
いや、一番会いたくないっていうのは嘘かもしれない。
一番会って話したかった人。
「A、泣いた?」
『泣いた』
「付き合ってもないのに?」
『うん』
そういえば、そうだ。
付き合ってないのに、慎吾さんは私のものだと思い込んでいた。
全部、全部、私が悪いんだ...
どんどん涙が溢れていく。
「俺のために泣かんでくれる?」
『慎吾さんのためじゃないです....』
「じゃあ、誰のためやねん」
『ただ、自分に腹が立って』
「もう、電話に出てくれる?」
『...うん』
「会ってくれる?」
『うん』
「Aは、友達以上恋人未満やな!」
友達以上....っ!
その言葉が胸を弾ませた。
慎吾さんは、私の心臓を破裂させたいの?
『またご飯連れてってね』
「当たり前やろ」
『やった!』
いつも通りの席に戻る。
私の隣は、慎吾さんしかいないよ。
『ふふっw』
「どうした?」
『んーん、なんでもない!』
慎吾さんの横顔にときめいたってことは、秘密。
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さや - 一部、読ませて貰いました。他の方も野球選手の短編小説を書かれてますが、ブラックなところがいいですね(笑) 広輔さんが浮気してたら嫌だなぁ(笑) 鳥谷さんがパパ活中に現れたら緊張しちゃうなぁ、とか考えちゃいました(^^; (2018年8月23日 18時) (レス) id: e1494134c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゅんや | 作成日時:2018年1月25日 17時