Christmas Eve Eve Eve☆1 ページ1
side: A
「はぁ…かっこよかった。」
「最高でした。」
「良かったですね。」
3人がそれぞれ喋り出す。
ここは松本家。
お部屋には、松本さん、能瀬さん、私の3人の女子。
松本さんは、もちろん奥さんの方。
今日は、Mステスーパーライブの日。
毎年のこの時期、ケーキ屋さんで働く私はクリスマスケーキを売る仕事をする。
それが今年は、Mステの生放送と仕事が奇跡的に重ならず
「せっかくなので、今年も一緒に見ませんか？」
という松本さんからのお誘いで、能瀬さんと私はお家にお邪魔することになった。
松本さんは、松本さんの奥さん。
能瀬さんは、二宮さんの彼女さん。
私は、相葉さんとお付き合いしてる。
共通点を持つ3人だから、集まれたんだ。
そして今は嵐さんのステージを見終わり、その余韻に浸っている。
・
「熱いお茶、淹れるね。」
ソファーに並んで座り、ステージの余韻から抜けられないでいると、松本さんが不意に立ち上がった。
「そろそろ、テーブルの上を少しずつ片付けます。」
「あ、そんなに焦らなくても大丈夫。」
「まだ、皆さん帰ってこないと思うから。」
と、松本さんは私に言った。
能瀬さんも頷く。
そういうものなのか。
この時期はいつも、彼と会えないことの方が多いので感覚が分からない。
まーくんの…相葉さんの誕生日があるけれど、私は仕事。
クリスマスは2人とも書き入れ時なので、年が明けてから時間を作って会うことにしていた。
だけど、今年は…
「佐倉さん、今日来られて良かったですね。」
「はい///」
私の思っていることが通じているかのように、能瀬さんは話しかけてくれる。
「いつも、嵐さんの出番の時間との戦いだよね。」
松本さんが淹れてくれたお茶を運んできて、皆で並べた。
「ですね。録画してあるからいいか、とはならなくて。」
「なりませんね。」
「ならないよ。」
出来るだけ、リアルタイムで彼らのステージを見守りたい。
と思う乙女心が、私にもある。
そして、2人にも。
「ほぼ毎日顔を合わせているのに、全然違う風に見えるし。」
「何故なんでしょう。」
何故なんだろう。
松本さんと能瀬さん、もう1人櫻井さんは相手と一緒に住んでいるのに、そう感じるみたい。
私も、歌って踊るまーくんが普段とは別人のように見える。
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作者名：おちょう | 作成日時：2019年7月20日 18時
