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しのぶ side
人前では、平然を装うつもりだった。
カナヲに伝えたら、自分もやると言い出しそうだし。
アオイには、心底怒られてしまいそうだし。
なほやきよやすみには、これ以上心配を掛けたくない。
何があっても、隠し通すつもりだった。
私の生きる道は、私自身で決めたのだから。
全ては姉さんの為に、憎き鬼を葬る為に。
『俺は、貴女が思っている以上に、貴女の事を見ています。…どんな覚悟を背負っているかも、理解しているつもりです。』
しのぶ「……Aさん。」
『貴女の邪魔をする気は一切無い。けど、お願いだから無理だけはしないで欲しい。俺にも少しは頼って欲しいです。』
そう言った彼の瞳には、涙が滲んでいるようだった。
そんな瞳で、私を見ないで欲しい。
真っ直ぐな眼差しを向けられると、何もかも吐き出してしまいたくなる。
姉さんから言われた��普通の女の子の幸せ��を、貴方から貰っている毎日が続けば良いのに、と。
世帯は持たないと決めたのに、揺らいでしまう自分が居る。
上弦の鬼を狩る為に、何もかも犠牲にしようとした心が、彼によって溶かされてしまう。
しのぶ「……じゃあ、最期まで隣に居て下さい。」
『…勿論ですよ、何言ってるんですか。』
しのぶ「最期まで、貴方と幸せでありたいんです。」
『嫌って程、そばに居ますよ。』
Aさんはそう言って、私の手を握ってくれる。
明日が確かじゃない身でありながら、彼との幸せを願うのは罪だ。
上弦の鬼を倒す方法として毒を摂取している私が、無事で居られるわけが無いのに。
矛盾している、私は何もかも。
この気持ちは誰にも明かさない、私の胸の内に秘めておく。
この矛盾は、私に嘔気を齎した。
しのぶ ( …嗚呼、これも副作用なのね。)
彼との愛を望み過ぎて、醜く膨れ上がった欲望の怪物。
それがきっと、私なのだ。
酷く気持ちが悪い。
が、副作用の全てが私自身のモノ。
しのぶ「……愛してる。」
私は彼の手を握り返して、そう囁くのだった。
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廣岡唯 - 面白い続きが観たい…もうしのぶさん可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い❤ (11月13日 10時) (
レス) @page16 id: 4e6dbece94 (このIDを非表示/違反報告)
ゆいな(プロフ) - 蟲柱最推しなんですね！！！私もです！！！すごくすてきなさくひんでした (2020年9月11日 18時) (レス) id: ec54d11116 (このIDを非表示/違反報告)
Kluger(プロフ) - ヤンデレな蟲柱様が見たいです・・・！更新頑張ってください！ (2020年6月20日 20時) (レス) id: 6425322dd7 (このIDを非表示/違反報告)
smoker.(プロフ) - さわさん» コメントありがとうございます！天才だなんて、嬉しいお言葉…。しのぶ様は宇宙一可愛いです☆更新頑張りますので、これからも宜しくお願いします！ (2020年5月6日 22時) (レス) id: 8331677347 (このIDを非表示/違反報告)
さわ(プロフ) - あぁーもう、作者さん天才ですか？...天才ですね、うん。しのぶちゃんかわいい...更新がんばってください！ (2020年5月6日 10時) (レス) id: 2d2def3baf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：smoker. | 作成日時：2020年4月3日 4時
