事の発端�� ページ16
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我妻善逸は疲弊していた。
今回の任務は、ある山の奥深くに鎮座する神社に鬼が棲み付いている可能性があるので調査して来て欲しいというものだった。
結果としては、鬼はやはり、神社に棲み付いていた。己を神だと自称し、麓の村に住む住人に生贄を求め、村人は儀式と称して選ばれた子供を鬼に献上していた。
善逸は鬼が恐ろしくて、堪らず意識を飛ばしたが、気づいた時には鬼の頸が転がっていた。善逸はきゅうりを見た猫のように跳ね上がり、汚い高音で泣き叫ぶ。何時ものことだ。
だが、今日に限っては、予想外の出来事が起こっていた。蝶屋敷の前で、誰かが倒れていたのだ。黒い詰襟の洋装の背中に見える�猝猫瓩諒源�。
「えっっっ！！？だ、大丈夫っ？！」
慌てて近寄ると、それは幼い少女だった。
よく見れば、隊服もぶかぶかで袖がかなり余っているし、刀に至っては少女の背丈よりもずっと大きい。だが、善逸にはその少女に見覚えがあった。正しく言えば、その少女が成長した姿に。
少女の背丈よりも長く伸ばされた赤みがかった黒髪、今は閉じられているけれど、開けばきっと煌々と赤が光るであろう瞳、そして何より、耳元で存在を主張する花札のような耳飾り。
最後の欠片がカチリと嵌り、確信した善逸はありったけの声量で叫んだ。
「Aォオーーーーーーーーーッッ？！！！？！！」
善逸の叫びは蝶屋敷全体に広がり、地震のように屋敷が揺れた。安心して欲しい、比喩である。
善逸は駆けつけたアオイに怒られた。そして、何故か小さくなっていたAはすぐにしのぶが待機する治療室へと送られることになった。
＋＋＋＋＋
19700hit突破、お気に入り登録者440人、評価78票(9.7/10点)、コメント
ありがとうございます！！！！
続きはまだ書き終えていません…(´・ω・｀)ｺﾞﾒﾝﾈ
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眠いちゃん - そして走れメロス…… (2023年4月5日 0時) (
レス) id: 07b28c2f89 (このIDを非表示/違反報告)
眠いちゃん - 続きが見たい… (2023年1月4日 21時) (レス) @page20 id: acdc06f415 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 璃羽雲さん» コメントありがとうございます。不定期更新ですが応援してくれると幸いです。もちろん、煉獄さんオチも書けますとも！承知致しました！ (2020年1月7日 9時) (レス) id: 616ee5bd45 (このIDを非表示/違反報告)
璃羽雲(プロフ) - いつも楽しんで読ませて頂いております！これからも頑張って下さい！煉獄さん落ちは書けますか？ (2020年1月6日 19時) (レス) id: e519b11f90 (このIDを非表示/違反報告)
ツクモ@不定期更新(プロフ) - 青海真珠さん» コメントありがとうございます！ひぇぇそんな恐れ多い...！！！＞＜(←褒められ慣れてないから人) こちらこそ、読んでくださってありがとうございます！！！不定期ですが更新頑張ります！！！ (2019年12月8日 10時) (レス) id: 616ee5bd45 (このIDを非表示/違反報告)
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