38. 初めてのきもち ページ39
華side
那田蜘蛛山に着いた時、私は空気が一変するのを感じた。
そしてとにかく臭かった、
嫌々ながらも中へ進むと、同じ隊服を着た死体が転がっていた
｢ﾋｯ｣
恐怖で腰が抜けてしまった私に声を掛けてくれたのが、伊之助君と炭治郎だった。
炭治郎はとても優しくて、伊之助君は少し乱暴で…
伊之助君な最初に｢勝負しろ!!｣なんて言われた時は本当に驚いた。
けど
その時は人が来てくれただけで心強かった。
それから炭治郎が十二鬼月だと言った鬼と、伊之助君と2人で戦った。
炭治郎はその鬼に吹き飛ばされてしまった。
本当に、私は、いざと言う時にダメ人間になってしまう。
炭治郎が吹き飛ばされた時も、
伊之助君が鬼に首を締めあげられている時も、
震えて見ている事しかできなかった。
そんな時に来てくれたのが、あの人だった。
とみおか、ぎゆう、さん。
ﾄﾞﾝｯ
一瞬何が起きたか分からなくて…
けど次に目を開いた時、目を疑った。
とても強かった十二鬼月の鬼の腕が斬れていた
辺りを見渡すと、半々で柄が違う羽織を着て、髪を結んでいる男の人がいた。
｢水の呼吸 肆ノ型 打ち潮｣
本当に一瞬だった。
一瞬で十二鬼月の鬼を倒してしまった。
硬かった首を、斬ってしまった。
そのあとは本当にあっという間で、騒ぐ伊之助君を木に吊るし、言葉を失っていた私に言葉足らずながらに声を掛けてくれた。
｢怪我は…ないな、ついてこい｣
黙ってついて行った先には、炭治郎と子供の姿の鬼がいた。
子供の鬼が、本当の十二鬼月らしい。
炭治郎と禰豆子ちゃんが傷だらけで、私は、
｢やめてｯ｣と鬼に向かって叫んでいた。
それが良くなかったらしく、弱い私は、十二鬼月の子の糸で体を少し刻まれ、遠くに吹き飛ばされた衝撃で骨を折ってしまった。
｢おい!!｣
遠くから冨岡さんの声が聞こえたが、私はただその場を見守っていた。
冨岡さんは、またすぐに少年の鬼の首を斬ってしまった。
(十二、鬼月なのに…)
間もなく、冨岡さんは私の元へ来て、隠の人に引き渡してくれた。
こんなにも格好のいい男の人とは会ったことがなかった。
というか、私には縁のない話だった。
だから、私は冨岡さんしか目に入らなくなってしまったのだろうか。
こんなきもちははじめてだ。
けど、嫌じゃない。
冨岡さんが、好き。
もう一度会いたい。
気持ちを伝えたい。
誰にも、渡したくない。
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ベリコ(プロフ) - クリッチさん» コメントありがとうございます！すごく良いですよね、煉獄さん普通に惚れますよね！同じような方がいて良かった！！ (2020年10月19日 1時) (
レス) id: b1cadfaae4 (このIDを非表示/違反報告)
クリッチ(プロフ) - 私も今日無限列車編見に行きました！！今まで観た映画で1番感動したし、煉獄さんに惚れ直しました！もう最後はめっちゃ泣いちゃって、一緒に行った友達に心配されました笑 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 488e25022e (このIDを非表示/違反報告)
さら - お返事貰えて嬉しいです♪最後まで楽しみにしてます！！これからも応援すてます！！ (2020年7月8日 6時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ベリコ(プロフ) - さらさん» はじめまして!初コメント、ありがとうございます!!誉めてもらって凄い嬉しいです☆本当に励みになります!!本当にありがとうございます!!そして良ければこれからもよろしくお願いします!!!! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5e9914cb85 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！初コメント失礼します！！このお話とっても大好きです！！お話もとっても読みやすいです！！しかも落ちが義勇さん嬉しいです！！コロナまだまだ流行ってるのでお体には気を付けてくださいね！！続き楽しみにしてます！！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリコ | 作成日時：2020年6月26日 19時
