34. まだ ページ35
華を家まで送り、私は早歩きで家へ向かった。
「鱗滝さん、只今帰りｯう鱗滝さん⁉」
家へ入るなり鱗滝さんが抱きしめてきた。
「よく頑張った、もも。凄い子だッ」
鱗滝さんの震えた声を聞き、私も今までの事を思い出し、泣いてしまった
「ｯﾂア鱗滝さんッありがとｯございますっ」
それから数日後
私の刀を造ってくれた刀鍛冶の鉄穴森さんがやってきた。
日輪刀は、今日、初めて握る。
鉄穴森さんはとても穏やかな人だ。
「日輪刀は、色変わりの刀とも呼ばれていて、握る人によって刀身の色が変わる…」
「へぇ…」
そんな物がこの世に本当に存在しているんだと不思議に思いながらも、私は日輪刀を握った。
すると
ｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞｽﾞ
と音を立てながら刀身の色は変わった。
「え!?白!?」
刀が白に染まった瞬間、私は驚きの声を上げた
自分に白があうなどと考えたことはないし、
第一私は水の呼吸を使う。
(冨岡さんの刀は青色だったのに…どうして私の日輪刀は白なの？)
悶々とする私をよそに鱗滝さんは
「ほう…」と声を漏らすだけだし、
鉄穴森さんは何故か楽しそうにしていた。
そして鉄穴森さんは私にこう言った。
「ももさん、君は何か違う。先程から感じてたが…もしかして***なのか??」
(まただ…何か一定の言葉だけが私の耳に届いていない。頭を何かで殴られたような感覚に陥り、音が聞こえなくなる。10歳の頃から…)
「え？何のことです??」
私が返せる言葉はこれしかない
私はまだ何も知らない。
まだ何もわからない。
「義勇の言っていた事とやはり関係があるのか…」
あぁ鱗滝さんまで…
一体何のことを話しているの？
自分自身の事を聞かれているのに、全くわからないなんて…
こんなにも、もどかしい事はあるだろうか。
私に、いつかわかる時が来るのだろうか。
困っていると、鉄穴森さんがフォローを入れてくれた。
「あぁ、すまない。何でもない。忘れてくれ。
刀が破損したらいつでも頼ってくれ」
「は、はい。ありがとうございます…」
鉄穴森さんは忘れてくれって言ったけど。
この不思議な靄が晴れるとき、私は本当に後悔しないだろうか。
それで…いいのだろうか。
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ベリコ(プロフ) - クリッチさん» コメントありがとうございます！すごく良いですよね、煉獄さん普通に惚れますよね！同じような方がいて良かった！！ (2020年10月19日 1時) (
レス) id: b1cadfaae4 (このIDを非表示/違反報告)
クリッチ(プロフ) - 私も今日無限列車編見に行きました！！今まで観た映画で1番感動したし、煉獄さんに惚れ直しました！もう最後はめっちゃ泣いちゃって、一緒に行った友達に心配されました笑 (2020年10月18日 22時) (レス) id: 488e25022e (このIDを非表示/違反報告)
さら - お返事貰えて嬉しいです♪最後まで楽しみにしてます！！これからも応援すてます！！ (2020年7月8日 6時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
ベリコ(プロフ) - さらさん» はじめまして!初コメント、ありがとうございます!!誉めてもらって凄い嬉しいです☆本当に励みになります!!本当にありがとうございます!!そして良ければこれからもよろしくお願いします!!!! (2020年7月7日 23時) (レス) id: 5e9914cb85 (このIDを非表示/違反報告)
さら - はじめまして！！初コメント失礼します！！このお話とっても大好きです！！お話もとっても読みやすいです！！しかも落ちが義勇さん嬉しいです！！コロナまだまだ流行ってるのでお体には気を付けてくださいね！！続き楽しみにしてます！！ (2020年7月7日 22時) (レス) id: 8178d9f7d8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ベリコ | 作成日時：2020年6月26日 19時
