Space.2 運命的な出会いに乾杯 ページ3
あの墜落にほど近い着陸をした宇宙スクーターの二人を、尋問も兼ねてオリオン号へと招待した。恐らくそこまでは何にも問題は無かったはずだ。
「うむ!飯がうまいな!」
「美味しいです!」
「それは良かったが…お前達、一体どこから…」
「俺は獅子座系の惑星ルースから、彼女は乙女座系の惑星スピカの出身だ!」
「甘露寺蜜里です!師匠に憧れてついてきました!」
「俺は煉獄杏寿郎。宇宙の果てを見つけたくてな、あのスクーターで旅していたんだ!」
「はい、取り敢えず貴方がバカなことは分かりました」
しのぶは宇宙は光速で広がっているのも知らないのか、とほぼ馬鹿にした気持ちで相手をしていた。こんな馬鹿ども、ただでさえ疲れているのに相手しろだと?
貧血で少しクラクラする己の身体が忌々しい。戦っても戦っても疲れを知らないような二人には多分なれないけど。
「胡蝶さん、大丈夫ですか?」
「え、えぇ。それより、本当に今まで鬼に会わなかったんですか?」
「はい。私は幼い頃に会ったきり、師匠は今まで見たこともないそうです」
嘘だ。いくらこの宇宙が広いとはいえ、鬼舞辻の力も相当のはずなのに。
全く面倒な相手に引っかかってしまった。
スーッ。自動ドアが開いて、このオリオン号の操縦士兼修理士である伊黒さんがこの喧々轟々のブリッジにやってきた。
「おい。スクーター直ったぞ。なかなか難しかったから、ちゃんと手入れしておけ」
「はい!ありがとうございます!」
「…礼はいい」
あら?伊黒さんキャラ変わっていませんか?
予想外な展開に誰も何も突っ込まなくて良いのかと不安になってきたところ。
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作者名:ヲノ原世津葉 | 作成日時:2020年1月21日 19時