【鬼滅の刃】愛され系少女は２倍狙われている。

▼63 LOVE ページ20

【 A side 】







煉獄「そこだ、止血。出血を止めろ。」







炭治郎に私の血を飲ませようとするも、いつの間にかこちらへ来た煉獄さんに頭に軽く手を置かれて阻止された。


「大丈夫、俺に任せてくれ」と言って。


そして、炭治郎に止血を教えてくれている。







煉獄「集中。」







とん、と炭治郎の額に人差し指を置いた煉獄さんは、しっかりと炭治郎の目を見つめる。


全集中・常中は取得できてるから、炭治郎ならきっと止血できるはず。


今 私には何も手伝えないから炭治郎を信じるしかないよね。


･･･頑張れ、炭治郎･･･！







炭治郎「･･････ぶはっ！はぁっ、はっ！･･･？」



『！･･･さすが。』



煉獄「うむ、止血できたな！呼吸を極めれば様々なことができるようになる。なんでもできるわけではないが、昨日の自分より確実に強い自分になれる。」



炭治郎「･･･。はい･･･！」







やりきったかのような表情をした炭治郎に、にこりと笑みを浮かべた煉獄さん。


私たちを見ながら「皆 無事だ！」とガッツポーズをした煉獄さんに、ホッと息を付く。


･･･そういえば、怪我が酷い人がいたらできる限り早くお医者さんの元へ連れて行かなきゃだよね。







『煉獄さん、今すぐ治療が必要な人は･･･？』



煉獄「そこは大丈夫だ！怪我人は大勢だが命に別状は無い！だからとりあえず竈門少年は無理をせず･･･、」







煉獄さんが喋っている最中にドォンと豪快な音を立てて何かが落ちてきた。



いや、降ってきた･･･？



バッとそちらへ目を向けると、降ってきたのは星でもなく、UFOなどでもなく、人影。



･･･ちょっと巫山戯(ふざけ)たが、何か悪い予感がした。



ドクンドクンと忙しなく動き、全身へと血が巡るのがわかる程に脈打つ心臓。


すると、その人影と目が合った。






『上弦、の･･･参･･･？』

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