▼55 LOVE ページ12
【 A side 】
『炎・・・って、禰豆子ちゃんの・・・?』
そういえば那田蜘蛛山から帰って、療養している時に炭治郎から、「禰豆子は炎が使えるんだ!」と聞いた覚えがある。
炭治郎は教えたり伝えたりするのがあまり上手くないのか、あまり上手い説明されなかったからびっくりしたけど、この炎のことだったんだ!
『この縄、血鬼術だったら・・・。この禰豆子ちゃんの炎、人には効かないけど鬼には効く・・・。
禰豆子ちゃん!善逸たちの縄も──、』
炭治郎「あああああ!!!」
日輪刀を使うと危ないなと思ったため、禰豆子ちゃんに善逸たちの縄も燃やして貰おうとすると、炭治郎が叫びながら上体を起こした。
禰豆子ちゃんはその叫び声に驚いたように縮こまり、炭治郎はしきりに首を確認するように触っている。
『びっくりしたぁ・・・。炭治郎大丈夫?』
炭治郎「すまない!って、A!それに禰豆子も!!大丈夫か・・・、」
自分の手首に巻きついた縄を驚いたように見つめ、匂いを嗅いでいる炭治郎を横目に、禰豆子ちゃんにさっきと同じお願いをすると、先程の炭治郎の時と同じように炎が上がる。
炭治郎「善逸!!伊之助!!起きろ!!起きるんだ!!」
ゆさゆさと、善逸を揺する炭治郎と、禰豆子ちゃんを褒めて頭を撫でている私。
すると、煉獄さんの手首と繋がっていた女の人がピックを片手に炭治郎へと向かったのが見えた。
『っ、炭治郎危ない!!』
女の人が振ったピックを炭治郎の前に出て自分の日輪刀で止めて弾き返すと、後ろに倒れる彼女。
「ッ邪魔しないでよ!!あんたたちが来たせいで夢を見せてもらえないじゃない!!
・・・何してんのあんたもよ!!起きたなら加勢しなさいよ!!結核だか何だか知らないけどちゃんと働かないなら
『すみません、少し眠っていてください。』
鬼に操られていないのがわかると、皆と縄で繋がっていたであろうピックを持って立ち上がった人たちへと手刀を落とす。
炭治郎「幸せな夢の中にいたいよね、わかるよ。俺も夢の中にいたかった・・・。」
私が手刀を落として無造作に寝転がっている人たちを気にしている炭治郎の横を通って、結核の男の人の元へと歩みを進める。
『大丈夫ですか・・・?』
「・・・。ありがとう、気を付けて。」
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ラテアート - 更新頑張ってください!楽しみにしてます! (2月23日 18時) (レス) @page34 id: 053795e77f (このIDを非表示/違反報告)
CWjVnFgjzuuz4Eg(プロフ) - 最高!続き楽しみです!! (2023年2月28日 8時) (レス) @page35 id: 051d3710fb (このIDを非表示/違反報告)
アオイ - 更新頑張ってください!! (2023年1月15日 20時) (レス) @page35 id: 1103151c8c (このIDを非表示/違反報告)
さきのこ - めっちゃおもろい!頑張って! (2023年1月7日 14時) (レス) @page35 id: 4f40691f9e (このIDを非表示/違反報告)
しおらん(プロフ) - 凄く好きです~!!遊郭編好きなので、とても楽しみです!逆ハー最高ですね!伊之助の無知さも最高でした!更新楽しみにしています! (2022年9月23日 1時) (レス) @page35 id: d42d8a020d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:レナート | 作者ホームページ:@renato_uratuku
作成日時:2019年9月14日 13時