【鬼滅の刃】彼等に甘く溶かされてます【短編集】

◎すれ違う 続き ページ43

【Aside】






『(...煉獄さん、あれ(・・)じゃないですか？』




煉獄「(恐らく。では一般人に迷惑がかからないよう、あちらの人通りのない方へ向かおう」




『(了解です』





私と煉獄さんは4日前辺りから”恋仲のフリ”をしてある鬼をおびき出そうとしている。その鬼は恋仲の男女の女の方を狙うらしいからだ。


私たちは鬼らしき者を見つけたため、店を出ると義勇さんと胡蝶さんの後ろ姿が見えた。





『(義勇さん、本当は私じゃなくて胡蝶さんが好きだったりするのかな...。)』




煉獄「どうしたA！元気がないな？早くあちらへ行こう！俺が元気付けてやる！」




『れんご...杏寿郎さんありがとうございます』





煉獄さんは私の手を取って引いてくれた。その手が暖かくて涙が出そうになったのは何でだろう。





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煉獄「A、お前はとても綺麗だ！」




『杏寿郎さんは男らしくて素敵です』





人通りのない道に行くと、煉獄さんは私を壁に押し付ける。勿論、後ろから付けていた鬼らしき者の気配があるから。





「見せつけてくれるじゃねぇか！女は顔が綺麗だし食い甲斐がありそうだぜ！！」





かかった。


そう言わんばかりに煉獄さんは、私を狙って飛びかかってくる鬼の頸を斬るために、浴衣の上に着た羽織りに隠した刀を抜く。





煉獄「壱ノ型、」


「肆ノ型 打ち潮」





煉獄さんが技を繰り出すより早く、別の人が技を出した。勿論私は水の呼吸ではないから...

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