【鬼滅の刃】彼等に甘く溶かされてます【短編集】

◎見てて【童磨】※ ページ16

【Doma side】






『...童磨くん、童磨くん。』






寝ている俺を起こそうとするAちゃん。まあ、厳密に言えば寝てないんだけどね。俺をゆさゆさしてるAちゃんが可愛くて可愛いくて。



我慢出来ずにAちゃんをガバッと抱きしめる。






『...なーんだ、起きてたの。童磨くん、おはよ。もう夜だよ。』





童磨「あぁ、Aちゃんおはよう。月が君の様に美しい。どうだい？俺と月見酒でも。」





『はいはい、そんなこと言ってないで、』





「A、ちょっといいか。」






Aが話している最中に襖から顔を覗かせる人影。ちなみに俺が今まで寝ていたこの部屋はAの部屋だ。






『...！無惨様！如何致しましたか？』






嗚呼、鬼舞辻様か。この方からのお呼ばれなら仕方ない、そう思い渋々Aの腰に回した手を離す。






鬼舞辻「嗚呼、そのままの体制でも構わない。最近、鬼殺の剣士が多く出回っている。特に柱には十分注意してくれ。」






「『御意』」






そのまま姿を消そうとした鬼舞辻様は、そうだと言ってAに近付く。






鬼舞辻「童磨は大丈夫だと思うが、Aは女。とても美しい顔をしているし、連れ去られないようにな。」






そう言って微笑む鬼舞辻様は少し冗談めいていたが、美しいというのは十中八九本心だろう。



現にAは美しい。






『お気遣いありがとうございます...』






Aは美しいと言われたことよりも鬼舞辻様に心配されたのが嬉しいのだろうか？俺も心配くらいするのに、なんて。

◎見てて 続き→←◎お前だけは 続き

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す