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嫁入り:煉獄杏寿郎☆ ページ4

「この出来損ないが!!」

「妹はあんなに綺麗なのに、貴方はどうして醜いの!?」

「アンタみたいな醜女(しこめ)、私の姉じゃないわ。」



父には暴力を振るわれ、母には差別され、妹には嫌われる。

私はそんな人生を送って来た。


「出ていけ!」と父に怒鳴られ、私は家を飛び出し町を彷徨っている。




『団子屋がある…!』


私の大好物の団子。それを食べたいのもあったが、脚が痛くなっていて、もう歩ける状態ではないのだ。


「おやアンタ、大丈夫かい?良かったら団子食べていきな。」

『ありがとうございます……。』


用意された団子と茶を受け取る。

一口飲んだお茶は温かく、疲れた身体が癒される感じがして、とても心地よかった。





「団子が食いたい、用意して欲しい!!」

『!?』


突然大きな声が聞こえ、びくりと肩を揺らす。

誰、あの人……。



「おや、杏寿郎ちゃんじゃないか!また来てくれたんだね。団子、今用意するよ。」

「うむ、宜しく頼む!」


杏寿郎って言うんだ。珍しい名前だなぁ……。

彼は私に気付いた様で、私の右隣に座って来た。



「君の名は何と言う?」

『え、私ですか?』

「そうだ!俺は煉獄杏寿郎!」


煉獄…杏寿郎さん……。


『私は……A、です。』

「苗字は無いのか?」

『私が名乗るのは、駄目だと教えられました。』



そう、父親に何度も性を名乗るなと怒鳴られた。

私には、名乗る資格もないと。



煉獄さんは、私の傷が出来た頬を触った。


「女性の顔に傷をつけるなど、そんな事をするものも居るのだな。」


何でそんな、悲しい顔をするんですか。

貴方には、関係のないことなのに。



『父に殴られたんです。きっと醜い私を嫁にしたがる方もいないでしょうね。』

「……!」



こんな私を貰ってくれる人なんか……。


「俺の嫁にならないか?」





……は?


『え、何言って……。』

「実を言うと、君に一目惚れしていてな!嫁に来てくれると嬉しい!

…それに俺は、Aを差別しようなんて思わない。」




そんなに真っ直ぐ見つめられて、揺るがないわけない。














『私なんかで良ければ、お願いします…!』








嘘でもいいから、嫁入りさせて。




END

ストーカー:冨岡義勇☆(リクエスト)→←勘違いとか:嘴平伊之助☆



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おはぎ - リクです!玄弥で、Rギリギリをお願いします! (2019年12月23日 23時) (レス) id: 459b36b53c (このIDを非表示/違反報告)
孤爪実弥 - リクエストです!柱で吸血鬼Rギリギリをお願いします! (2019年11月4日 0時) (レス) id: cbfdcf06cf (このIDを非表示/違反報告)
かめれおん - アナウンサーしのぶさん・・・想像したら吹いた( ^o^)更新頑張ってください! (2019年10月31日 21時) (レス) id: 7384021fe4 (このIDを非表示/違反報告)
ユユユ(プロフ) - リクエストです童磨のヤンデレが見たいです (2019年10月31日 0時) (レス) id: a9b89eb13a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:むうた | 作成日時:2019年6月20日 23時

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