保健室で：我妻善逸☆ ページ2
『あ、あの…』
「え��……」
訳あって今、知り合ったばかりの女の子を押し倒してます。
回想に入るとするなら、此れは数十分前のこと。
俺は体育の授業で盛大に転んだ。炭治郎に保健室に行くことを進められ、保健室のドアを開けると、そこには先生ではなく可愛い女の子が居た。
『あ……』
「えと、どうも……。」
…的な会話を交わす。
ナニコレ凄く気まずいんだけど。
兎に角先生いないなら自分で手当をしなければならない。
なので、救急箱を取り出そうとした…が、場所が分からない。どうしよう！！
ウロウロしていたら、鈴のような声が響いた。
『あの、良ければ手当しましょうか……？』
「……え？」
え、こんな可愛い子に手当されるの？
今日は命日かな、とか思いつつお願いした。
だってこの子の好意を無駄にするのヤだもん。
『転んだんですか？…痛そうですね……。』
「あはは、別にあんま痛くないよ。」
ヤバいヤバいヤバいヤバい！！
めちゃくちゃいい匂いする！！まつ毛長いし顔綺麗！！好き！！
こんな事思ってる間に手当は終わったようで、彼女は救急箱を片付けていた。
彼女の背中を見ていると、今すぐにでも消えて無くなりそうなぐらいに小さく見えて、思わず腕を自分の方に引っ張ってしまった。
『えっ！？』
「うおっ！？」
少しバランスを崩してしまい、彼女をベッドに押し倒してしまった。
彼女と目が合って、少し顔が熱くなった気がした。
『あ、あの……？』
戸惑う彼女に胸が高鳴る。
なんだ、この気持ち。
彼女を見ていると、心臓の鼓動が速くなって……。
まさか、この子のことが……。
いや、まさか、ね。
考えを遮っても、心臓は速くなるだけ。
……気まずい、なあ。
＊＊＊＊＊
「善逸！怪我の具合は………。善逸、お前……。」
「炭治郎これは違う誤解だから！！」
「いや、言わなくてもいいぞ……。」
「ねぇ別の生き物見るような目やめて！！」
『……(この人こんなキャラなんだ……)』
この後様子を見に来た炭治郎が気まずい空間を遮ったがあらぬ誤解が生まれた為一週間ほど周りの善逸を見る目が冷たくなったらしい。
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レス) id: 459b36b53c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：むうた | 作成日時：2019年6月20日 23時
