【鬼滅の刃】人斬り少女と蜘蛛の鬼 弐

51、金髪少年再び 参 ページ6

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「…あは、酷いなあ君。騙し討ちなんて見かけによらず汚いことするんだね」



ま、私の言えたセリフじゃないけどね。まあ騙されたことには変わりない。
だってあんなに怯えながら命乞いしてた奴にまさかこんな力があるとは思わないじゃん。




「……君は、なんで刀を持ってるの？」



いきなり喋り始めたと思ったらこの質問。



「ん〜？さあなんででしょう？」



教える義理なんてないから笑って誤魔化す。
この間にも私は少年に刀を向けられている。




「……君は鬼の仲間なの？」


「そうだと言ったら？」


「……そうだと思いたくない……けどもしそうなら俺は…君を斬らなきゃいけない…」




眉間に皺を寄せ苦しそうにそんな言葉を吐く少年。

……鬼の仲間なら斬らなきゃいけない、ねえ…。




「へえ……斬らなきゃいけないかあ。怖いなあ。私は君に斬られて死んじゃうのかあ。でも、さ……





刀飛ばしただけで勝った気になってるなら、一生私には勝てないよ」




そう言って少年に一気に詰め寄り、思いっきり蹴り飛ばした。

派手に飛ばしたから近くにあった蜘蛛の巣に吊り下げられた小屋に少年は激突した。
そして衝撃で小屋共々地面に落ちていく。



待てよ…。あの小屋て確か………




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