50、金髪少年再び 弍 ページ5
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少年が聞き返す前に刀を振る。
さようならサイコパス君。来世では結婚できるといいね。
なんて思ってたら、振るった刀が空を切った。
「…！」
「ぎゃああああ！待って待って！！え？！俺本当に君に殺されるの？！」
足元から汚い高音の悲鳴。
どうやら少年は腰を抜かして地面に尻もちをついたおかげで命拾いしたらしい。
なんて悪運の強い。でもまあ動けないならどうせ死ぬんだけどね。
「ごめんね、外しちゃった。次はちゃんと殺してあげるからね」
「いや待って！殺さないで！！」
「私のこと好きなんでしょ？だったら目玉1、2個より命がけで証明してよ」
「え？！やっぱり君覚えてるよね？！あっちょっと待って殺さないでえええ」
刀を振りかざせば涙を流して恐怖に怯えながら叫ぶ少年。
そうそうそうゆう反応が見たかったんだよ私は。
ニヤリと笑って刀を少年に向かって振り落とそうとした。が、
「グゥ……」
「……うそ…」
思わず振り落とそうとした刀を止めた。
え？嘘でしょ？この状況で普通寝る？？
大丈夫この子。
そう、刀を振り落とそうとしたら少年がいきなり地面に倒れて寝始めたのだ。
えええ失神とかじゃなく本当に寝てるだけだし。なんなのこの子。殺されそうになってる時に普通寝る？
やっぱりサイコパスな野郎は何考えてるか分かんないななんて思ってたらいきなり金髪少年が立ち上がった。
「…………」
「……なんだ、起きてたの？今のって狸寝入り？間抜け面晒して寝てるからすっかり騙されちゃったよ」
「…………」
無言。さっきまでうるさく喚いてたくせにいきなり起き上がったと思えば何も喋らなくなった少年。
なにこの変わりよう。起き上がってからずっと目を瞑ってるし。寝てるのか起きてるのかはっきりしろよ。
「…………の……う……の型…」
なんだか今度は刀を構えて下を向いてブツブツなにか呟いてる。
全然聞こえないから聞き返そうとした
が、
「霹靂一閃…！」
一瞬だった。
少年がすごい速さでこちらに走ってきて私の持っていた刀を振り払った。
ガランっと遠くに私の刀が落ちた。
完全に油断した。まさかこのサイコパス野郎にこんな力があるなんて。
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たぴ(プロフ) - こたつみかんさん» とても嬉しい感想ありがとうございます…！大好きと言ってもらえて嬉しすぎて号泣してます（泣）これからも頑張ります〜！ (2020年2月13日 17時) (
レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
こたつみかん(プロフ) - 最新話感動しました…！累くんに夢主ちゃん…本当に良かった…( ;∀;)この作品とても大好きです！いつも応援してます！ (2020年2月12日 21時) (レス) id: 9818a33cdd (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 瑠衣さん» わあん嬉しい感想ありがとうございます！夢主ちゃん可愛いて言ってもらえて嬉しいです…！（泣）更新頑張ります〜！！ (2020年1月31日 20時) (レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 夢主かわいい！！すっごく面白い！更新頑張れ！！ (2020年1月30日 20時) (レス) id: 343b8fe714 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 香恋さん» 感想とても嬉しいです…！！（号泣）わああん更新すごく頑張れます！ありがとうございます！！ (2020年1月26日 21時) (レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：たぴ | 作成日時：2019年10月21日 19時
