【鬼滅の刃】人斬り少女と蜘蛛の鬼 弐

79、鬼の情報 弐 ページ35

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「はい…まず鬼舞辻の容姿についてですが、20代半ばから後半辺りの紅梅色の瞳が特徴の男性でした。
…ですが、この容姿をあまり参考にしない方がいいです。鬼舞辻は容姿を自由に変化できます。つまり年齢、性別問わず変身できるということです。鬼舞辻の擬態能力は非常に精度が高い。気配までも変化することが可能です。私は実際に無惨の擬態をこの目で見ています。恐らく並大抵の隊士は愚か、柱でも鬼舞辻に気づくことはできないでしょう」





嘘にほんの少しだけ真実を。
そうすることでより真実味が増す。

容姿のことは本当。
でも変身能力のことは嘘。
無惨なら変身くらいやってのけそうだなあっていう私のただの妄想。
もしかしたら本当にそうゆう能力ありそうだしね。





「なるほど。変身能力か…。鬼だからある程度は変化できるとは分かっていたが性別や気配までとは…」


「柱でも気配を察知するのが厳しいとなるとやっかいな能力だな。」


「それが本当だとすると鬼舞辻を見つけ出すのはますます困難ですね。」




お館様と柱達が喋っているのを見てまあ半分本当で半分嘘なんですけどね〜と心の中で一人呟く。




「…他に知っていることはあるかい？」


「いえ、鬼舞辻に関して知っていることはこれだけです。…あとは仲間の能力についてですが………」


「……どうしたんだい？」




私が黙ったことを不思議に思ったのかお館様が心配そうな声で尋ねる。



うーん、あの琵琶のことを言おうと思ったんだけど転送の血鬼術を持つ鬼がいるのは言わないでおいた方がいいかな。この情報は後にこっちが不利になりそうだし。

じゃあ後はあれだな……





「……有益な情報になるか分かりませんが、私は十二鬼月の上弦の一人に会ったことがあります。位は上弦の弍です。頭から血を被ったような、屈託なく笑い穏やかに喋るのが特徴の鬼で…」



「……！」




私が言い切る前にしのぶさんがすごい形相で立ち上がった。




「…その鬼はどこにいたのですか？」



いつもの笑顔はなく殺気がダダ漏れのしのぶさんを見て童磨がしのぶさんに何をしたのかなんとなく察した。

童磨くんも罪な男だねえ。こんな綺麗なお姉さんにこんなに憎悪を向けられてるなんて。




※※※
補足！夢主ちゃんの妄想力がすごすぎて嘘をついてるつもりなのに全部本当のこと言ってしまってるのに気づいていません。

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