49、金髪少年再び ページ4
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累と別れてから深呼吸をして意識を那田蜘蛛山に集中させる。
あ、別に鬼殺隊みたいになんちゃらの呼吸とかいうやつができる訳じゃないからね!ただ私は深呼吸をして意識を集中させればある程度近くまでならあらゆる気配を察知することができるんだ。
自分の知ってる人や強い人間や鬼なら正確な位置が把握できる。
……蜘蛛父より蜘蛛兄の方がここから近いな。蜘蛛兄の方から行くか。
蜘蛛兄の周りには今にも消えそうな気配が多数ある。恐らく蜘蛛兄に蜘蛛にされた鬼殺隊士だろう。
「ん…?」
蜘蛛兄のとこまですぐそこというところでふと見知った気配を感じた。
強くはない…人間の気配。恐らく鬼殺隊の下っ端辺りだろうけど、私に鬼殺隊の知り合いなんていないしな…。
誰だろうと思い足を止めてその人間が近づいてくるのを待つ。
しばらくして林からそっと姿を現したのはいつの日か会った金髪少年だった。
「……あ!!君は鼓屋敷にいた…!なんでこんな所に?!やっぱり僕ら運命の糸で結ばれてる?!!」
出会って否や訳の分からないことを叫びだす少年。
なるほど、確かにあの時隊服着てたし刀持ってたもんな。あの時は全然気にしてなかったけどそういえばこいつも鬼殺隊だった。
こんな奴が鬼殺隊だなんて世も末だなあなんて思いながら刀を少年に向ける。
「え?!なんで俺に刀向けるの?!俺なんかした?!?!ていうか前から思ってたけどなんで君みたいな鬼殺隊でもない可憐な女の子が刀なんか持ってるの?!」
「あはは、可憐だなんてありがとう。でも私、君のこと覚えてないんだあ。」
「えええ!?もう忘れちゃったの?!俺の名前も忘れちゃった?!ほら鼓屋敷で君に助けてもらったじゃん」
あーちゃんと覚えてますよ覚えてますとも我妻善逸君ですよね。あんなサイコパスな求婚されたんだから嫌でも覚えてるわ。
でも覚えてるなんて言ったら面倒臭そうだから覚えてるなんて言わないけどね。
「残念ながら覚えてないなあ。私、どーでもいい人のことってすぐ忘れちゃうからさ。
……それに今から死ぬ人の名前覚えてても仕方ないからね」
「え?」
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たぴ(プロフ) - こたつみかんさん» とても嬉しい感想ありがとうございます…!大好きと言ってもらえて嬉しすぎて号泣してます(泣)これからも頑張ります〜! (2020年2月13日 17時) (レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
こたつみかん(プロフ) - 最新話感動しました…!累くんに夢主ちゃん…本当に良かった…( ;∀;)この作品とても大好きです!いつも応援してます! (2020年2月12日 21時) (レス) id: 9818a33cdd (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 瑠衣さん» わあん嬉しい感想ありがとうございます!夢主ちゃん可愛いて言ってもらえて嬉しいです…!(泣)更新頑張ります〜!! (2020年1月31日 20時) (レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
瑠衣(プロフ) - 夢主かわいい!!すっごく面白い!更新頑張れ!! (2020年1月30日 20時) (レス) id: 343b8fe714 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - 香恋さん» 感想とても嬉しいです…!!(号泣)わああん更新すごく頑張れます!ありがとうございます!! (2020年1月26日 21時) (レス) id: 8bf0134465 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たぴ | 作成日時:2019年10月21日 19時