お館様といっしょ。【産屋敷耀哉】

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晴れて見つけた甘味処にて、私と義勇様は世間話や雑談、お互いの近況報告をしあっていた。



『 そういえば炭治郎様は鬼舞辻無惨と会ったことがあるんですよね? 』

富｢ あぁ。彼奴は鬼殺隊に変化を齎しそうだな ｣



義勇様は結構炭治郎様のことを気に入っている
禰豆子様のことを1番に出迎えてくれたのは義勇様だし、陰ながら炭治郎様の様子を伺っている

本人の前ではデレないくせに。可愛いっ。




『 でも鬼舞辻という鬼。今一度気を付けないといけないですよ。』



そう、私が突飛に鬼舞辻無惨について忠告したものだから義勇様は当然だけど驚いた

驚くと同時にその理由を乞うている





『 この世に生まれて1度たりとも会ったことは無いですけど、そう感じます。


理由はどう伝えていいのか分かりません。
ただ、今一度鬼舞辻無惨に対する見直しが必要だとおもいます。』



聞くところ最近の隊士の質が落ちていらしい
鬼舞辻無惨。否、十二鬼月に辿り着くまでに多くの死人が出ている。

それだといつまで経っても鬼を撲殺することは出来ないと思う…。




富｢ それは分かっている。｣

『 義勇様が分かっていたとしても他の方が分かっていなかったら意味が無いのでは。』

富｢ …柱に戻る気はないのか。｣

『 戻るも何も私は呼吸を使うことができないので…。』



先程とは異なったピリついた空気
柱に戻る気は無いかって、聞いて欲しくなかった。


元々は汞の呼吸という、金属であれば全て変幻自在に変えることができる能力を使って様々な戦い方をしていた。
でも 色々あって呼吸を失くしたんだけど、。





2人の無言が続く中、その沈黙を破ったのはたまたま現れた炭治郎様





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