弐拾伍ノ型─憎い ページ26
海人サイド
玄樹「………怖い」
玄樹が倒れた
目が紅く染まっている
廉と同じだ…!
こいつまさか…!
「そうだ」
え?
長髪の男は振り向く
彼の瞳には────
下弦の壱の文字
こいつやっぱり、十二鬼月だったのか…!
てゆうか今俺の思ったことを…!
「そう、俺は十二鬼月の一人
心眼だ
俺の血鬼術は人の心が読めること、そして
不の感情を倍増させること」
不の感情…!?
「さっきの細いのは嫉妬心、この小さいのは恐怖心を倍増させた
不の感情はときには人を狂わせるんだよ」
そういって心眼はフッと笑った
まるでちょろい奴らだなと言うように…
廉と玄樹の感情をに勝手に漬け込んで…
絶対
許さない!
海人「岸くん!玄樹をお願い!
紫耀!」
岸「分かった!」
紫耀「おう!いくぞ!」
僕と紫耀は一斉に心眼に切りかかる
心眼も反撃してくるが心が読めても紫耀と僕の攻撃からは逃げられない…!
いける…!
僕が心眼の首の前に刀を構えたその時だった
心眼の目が紅く光る
血鬼術…!
不幸にも僕は目があってしまい、姿勢が崩れしゃがみこむ
海人「ハアッハアッハアッ、」
急に息が過呼吸になる
紫耀「海人!」
岸「海人!大丈夫か!」
体が重くて起き上がれない
心眼はニヤリと笑う
その顔が憎くて憎くて憎くて憎くて…
向日葵を襲った鬼舞辻の顔が頭に浮かぶ
憎い憎い憎い
許せない悔しいなんで人を苦しめるのがそんなに楽しいんだ苦しい悲しい寂しい辛い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い憎い
僕の頭は
悔しさ、恨みで汚染されてしまった
15人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:秋麗司 | 作成日時:2023年7月4日 18時