34話:〇 ページ38
無事鬼を狩ることが出来たので、山を降りる。
カナさんに、話さなければ。
蝶屋敷の倉庫で、彼女の優しさを知った。
合同任務で、彼女の実力を知った。
もう、彼女を柱として認めない理由は無い。
し「カナさん、甘味処に寄りませんか?お話したいことがあります。」
『うん!…私もだよ。ちょうどいいね。』
…カナさんも、話すことがあるのか?
し「すみません、個室でお願いできますか?」
どうせ数十分後には分かるだろうとその疑問を追い払い、行きつけの甘味処で店主に頼む。
個室に通してもらった。
『甘味もそこそこに、本題に入るか。』
し「はい。私からでいいですか?」
『いいよ。』
話す。
『…そっか。当時は、私はもう身を隠していたから、名前は知らなかったけど、花柱のことは聞いたよ。とても優しい人だったって。』
し「そうですか…。カナさん、ありがとうございます。聞いてくださって。話したら、少し楽になりました。」
『そっか。それならいいんだけど、辛くなったら私に言ってね。私たちは、同僚だけど、もう友人だと、私は思ってるから。』
し「…!はい、分かりました。」
『それにね、余計なお世話かもしれないけど、きっとお姉さんは、あなたの本当にしたいと思っていることは、止めない…止められないはずだよ。』
し「…はい。」
『あなたが何をしたって、お姉さんがあなたを憎むことはないよ。私は、1人の姉として、そう思う。』
死際の姉さんの記憶が蘇る。
━━━━━カ「しのぶ…」
あの時、姉さんは、笑っていた。
し「はい…ありがとうございます…!」
どうやら私は、この人には敵わないらしい。
思いながら、目じりに溜まった涙を拭く。
…?
先のカナさんの言葉にどこか引っ掛かりを覚える。
1人の姉として、というのはどういう…?
し「カナさん、1人の姉として、というのは…?」
『それは、私が話したかったこと。でもその前に、しのぶ、もう大丈夫?落ち着いた?』
し「ええ、私はもう大丈夫です。」
私が本当に大丈夫なのを確認したのか、彼女は笑って頷く。
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大正コソコソ噂話!其ノ参!
柱なので簡単に倒していますが、今回の任務の鬼は(というか柱達の合同任務の鬼は)、相当強く、一般隊士が何人か負傷または死亡しているよ!
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じゃんみく(プロフ) - 月花月さん» 最近更新遅めになってしまっているので、近々更新します!!コメント&応援ありがとうございます! (2020年6月26日 13時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - 続きが楽しみです、頑張って下さい (2020年6月26日 11時) (レス) id: 31b75cec07 (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 蒼歌さん» ありがとうございます!頑張ります!! (2020年6月6日 7時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼歌(プロフ) - 続き楽しみです!更新頑張ってください! (2020年6月6日 2時) (レス) id: d00a66556b (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 鮭大根になりたいさん» うわあぁ、すみません、途中からお館様の「私が」が「僕」になっていました...。ご指摘ありがとうございます!!修正させて頂きました!応援ありがとうございます!頑張ります! (2020年5月25日 22時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:じゃんみく | 作成日時:2020年5月2日 16時