24話：お館様 ページ27
『ふーんふーんふーん』←鼻歌のつもり
軽い足取りでお館様の屋敷へ向かい、あまね様に案内して頂く。
『お館様、ただいま参りました。ご用件とは、何でしょうか？』
お「そんなに固くならなくて大丈夫だよ、奏子。それに、呼び出したのは私だからね。さっき言い忘れていた事があるんだ。くどいかもしれないけど、聞いてくれるかい？」
『もちろんです。』
何だろう？くどいって言っていたけど…。
お「奏子…冨岡奏子についてだ。義勇に対しては、さっき言った通りで構わないから、他の柱の子たちには、言えないかな？」
他の柱…。
お「奏子が柱合会議前に言っていたように、今の柱は、とても信頼出来る子たちだ。きっと、義勇とのことを、手伝ってくれたり、応援してくれたりすると思うんだ。」
義勇とのことを…。
お「私はこれを君に言いたかったから、呼んでもらったんだ…本当に、言う覚悟が出来てからで構わないし、同じようなことを何度も言って、くどいだろうとは思っているんだけど、どうしても言いたくてね。」
『いえ、そんな、くどいだなんて…。それだけ、お館様が私の事を、よく考えてくださっているということじゃないですか。とても嬉しいです。』
お「…それなら良かった。奏子は本当に優しいね。…義勇はね、昔、姉にあることを言われて、それをずっと守って生きてきたと、僕に言ってくれたことがあるんだ。生きているか分からない奏子がもし生きていた時に、それを言いたいのだとも言っていた。」
義勇が私に再開した時に言いたいこと…姉に言われたこと？
『そうなんですか…。』
お「義勇は、僕に�犹个鵬燭鮓世錣譴燭里��畍世�うとしなかったよ。でも、理由があってのことだろう。意味も無く口を閉ざすような子ではないからね。」
『…はい。私もそう思います。』
お「私がそれを聞いた時にね、義勇の口から、奏子に直接言う日を待とうと、私は思ったんだ。」
『…はい。』
きっとそれが…
お「きっとそれが、君が義勇に、岡田カナとしてではなく、冨岡奏子として、接した時。そして彼が君を姉と認めた時。」
1人の姉として。
お「それを、気に留めておいてほしい。私が言いたかったのは、これだけだよ。」
『はい。分かりました。わざわざありがとうございました。』
お「合同任務、頑張ってね。」
『御意。』
お館様の屋敷を出て、そのまま自分の屋敷へと向かった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゃんみく(プロフ) - 月花月さん» 最近更新遅めになってしまっているので、近々更新します！！コメント＆応援ありがとうございます！ (2020年6月26日 13時) (
レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - 続きが楽しみです、頑張って下さい (2020年6月26日 11時) (レス) id: 31b75cec07 (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 蒼歌さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年6月6日 7時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼歌(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年6月6日 2時) (レス) id: d00a66556b (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 鮭大根になりたいさん» うわあぁ、すみません、途中からお館様の「私が」が｢僕｣になっていました...。ご指摘ありがとうございます！！修正させて頂きました！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月25日 22時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃんみく | 作成日時：2020年5月2日 16時
