22話：胡蝶しのぶ ページ25
奏子side
炭治郎の話は聞けば聞くほど義勇に対する感謝と尊敬の気持ちで溢れているのが分かり、姉として、とても誇らしかった。
最後の最後に炭治郎にバレないようにと釘を刺し、炭治郎は訓練に向かった。
部屋に残った私は、行冥さんにお礼を言いに行かせていただく旨を伝える文を書き、鴉に送って貰う。
そして、やって来ましたしのぶのいる倉庫前！←
ガラガラ
『失礼しまーす。しのぶ、いる？』
すると、奥の方から声が。
し「はーい、いますよー。入ってきてくださって大丈夫です！」
『じゃあ、失礼するね〜』
中は倉庫と言う割には散らかっていなくて、普通の部屋のようだった。普通の部屋と違うのは、その広さと、壁に所狭しと並ぶ棚にある大量の薬瓶かな。
し「岡田さん、お話とは何でしょう？」
『カナで構わないからね！…しのぶ、貴方、少し無理していない？』
し「…？何のことでしょう？」
『とぼけなくていいよ、拭いきれてないの、貴方の目の奥から感じる、私に対する殺気。』
し「っ！」
『別に私はそれ自体を気にしている訳じゃないの。だって鬼を憎むのは当然のことだから。でも、だからって、貴方自身がそれを拒もうとするのは違うと思うんだ。』
しのぶは驚いたように言う。
し「貴方は、憎まれる事を、何とも思わないのですか？」
『そういうことでは無いけど…。でも、私は貴方の気持ちが、とても良く分かるから。鬼を前にして、殺気を隠せる人の方が凄いと思うよ。』
し「…貴方の事を、憎んでいる訳ではないんですよ。鬼はもちろん憎い存在ですが、貴方とはまた違うでしょう。しかし、それでも…やっぱりまだ、貴方を信用出来ていないのでしょうね、私は。」
信じるとあの場で断言した割には、あまりにも緩すぎる決心ですけどね、なんて、自嘲したように言う。
もちろん笑顔は絶やさず。
『…そっか。分かった。じゃあ、合同任務で、貴方の信用を私が勝ち取れることを願ってるよ。もし貴方が私を信用出来たのなら、どうしていつも無理して笑っているのか、私に教えてね。』
しのぶは、弾かれたように顔を上げた。
し「カナさん…！分かりました。約束します。」
『うん、よろしくね。これが私の話したかったこと。じゃあ、仕事もあるだろうから、これで失礼するね。』
し「…はい。」
私は倉庫を出た後、そのまま悲鳴嶼邸へ向かった。
2000hitありがとうございます！By作者
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 210人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゃんみく(プロフ) - 月花月さん» 最近更新遅めになってしまっているので、近々更新します！！コメント＆応援ありがとうございます！ (2020年6月26日 13時) (
レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
月花月 - 続きが楽しみです、頑張って下さい (2020年6月26日 11時) (レス) id: 31b75cec07 (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 蒼歌さん» ありがとうございます！頑張ります！！ (2020年6月6日 7時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
蒼歌(プロフ) - 続き楽しみです！更新頑張ってください！ (2020年6月6日 2時) (レス) id: d00a66556b (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 鮭大根になりたいさん» うわあぁ、すみません、途中からお館様の「私が」が｢僕｣になっていました...。ご指摘ありがとうございます！！修正させて頂きました！応援ありがとうございます！頑張ります！ (2020年5月25日 22時) (レス) id: eec2b385f7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃんみく | 作成日時：2020年5月2日 16時
