61 ページ30
『…何処で聞いたんです？』
オールマイト「校長先生だ。ヒーロー科の教師は皆知っているぞ。信じているかどうかはともかくね」
『…なるほど』
なら、心置き無く仕事が出来る。
後、気にするべき存在と言えば…
エクトプラズム「ドウシタ？」
『いえ、何でもありません』
エクトプラズム「ソウカ…桜木、気負ウナヨ」
その言葉は、何を意味するのか。
『…はい』
私は小さく頷いた。
━━━━━
場所は変わり、ここはモニタールーム。
質問責めをされるのは非常に面倒なので、話しかけるなと言う雰囲気を全面的に押し出しながら戻った。
案の定、皆はそれを読み取り、変なものを見るような目で見てきたものの、話しかけられる事は無かった。
その後の事は、よく覚えていない。と言うか、覚える気が無かったので覚えていない。
単純にこの後の皆の試験の事などどうでも良かった。
それでもモニタールームから試験の様子は眺めていたから、印象的なものだけは覚えている。
爆豪と緑谷のチームとか。
しかしそれよりも、脳裏に浮かぶのは、先程戦った3人が言っていたこと。
�犒�は本当に凄いな��
�燹弔�前が最強と呼ばれていた理由が分かったよ��
�犧�木、気負ウナヨ��
意識した途端に、やるせなさが込み上げる。
私は強くない。強かったとしても、それは過去の話であり、今は過去の自分の足元にも及ばない。
理由は、単純に。
鍛錬が足りないからだろう。
この試験の後、夏休みには、林間合宿がある。
鴉の話によれば、林間合宿には護衛という名目で柱が派遣されるとの事。
ならば、彼らと鍛錬を積もう。
彼らとならば、お互いに積み重ねることが出来るだろう。
━━『オイ』
声と同時に、何かを疑うような彼の赤い瞳がフラッシュバックする。
彼らに、説明した方が良いのだろうか。護衛という私の役目を。
彼らに説明しておけば、いざと言う時に私の指示が通りやすい。
…いや、辞めておくか。
相澤先生に頼めば、彼らに私の指示を聞くように言って貰えるだろうし、何より説明とその後に訪れるであろう質疑応答がとんでもなく面倒だ。
試験が終わるまで、つらつらとそんなことを考えていた。
━━━━━
夜。
？「アイ、後は、お前に託すぞ」
？「姉さん、ごめんね…」
私は必死にもがく。
握ろうとした手は。
守ろうとした存在は。
私の目の前で、散った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 110人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
じゃんみく(プロフ) - 鄰さん» 久しぶり！それは...もう大丈夫なの？！こっちは全然気にしないでいいよ〜相変わらず亀更新でやってますので...！好きな時に来てね〜！ (2021年3月22日 7時) (
レス) id: 961bfcbea0 (このIDを非表示/違反報告)
鄰 - じゃんみくさん» じゃんみくさん、レスできてなくてごめんね。なんかパソコンがウイルスにやられちゃったみたいで、いじってたんだ。スマホ持ってないし、占ツク見れなくて焦ったんだけど、いじりにいじって、なんとかウイルス駆除？できたんだ。これからも応援するね。長文でごめん！ (2021年3月22日 3時) (レス) id: 6808633ea0 (このIDを非表示/違反報告)
じゃんみく(プロフ) - 鄰さん» 久しぶり！受験お疲れ様です！書きたいとこまで来れたからじゃんじゃん更新しちゃってるんだ...！2週間後にテストがあるから、それが終わったらまた更新できると思う。応援ありがとう、頑張るね！！ (2021年2月20日 9時) (レス) id: 961bfcbea0 (このIDを非表示/違反報告)
鄰 - じゃんみくさん» じゃんみくさん！久しぶりー。私、受験期間だったから、全くお話チェックできてなかったんだけど、とっても進んでてびっくりしたよ。私も、応援頑張るね。 (2021年2月19日 23時) (レス) id: 6808633ea0 (このIDを非表示/違反報告)
鄰 - じゃんみくさん» うん！これからも、じゃんじゃん、応援していくね！ (2021年1月3日 14時) (レス) id: 8a56d076e7 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：じゃんみく | 作成日時：2020年8月25日 8時
